漢方相談
慢性上咽頭炎・後鼻漏
鼻水がのどに流れたりしていませんか?
「風邪でもないのに何だか咳や痰がよく出る・・・。」 「喉に鼻水が垂れたり流れたりしている感じがする・・・。」 このような症状で悩んでいる方は、後鼻漏の可能性があります。あまり聞きなれない名前ですが、悩んでいる方は意外に多いのです。「たいしたことない」とそのままに放置しておくと、口臭などの原因や深刻な症状につながりますので早めの予防と対策が必要です。
後鼻漏・上咽頭炎が長引く場合、粘膜の腫れ(うっ血&むくみ)が起こっていたり、粘膜細胞の線毛が剥がれて正常な粘液を保てていなかったり、慢性の炎症が続いていたりと通常とは違う構造になっていると思われます。
漢方相談では、十人十色で異なるバランスの乱れを漢方&養生(生活改善)により整えることを考えていきます。
後鼻漏とは?
鼻水がのどに流れてくる症状を言います。のどのイガイガや不快感、エヘン虫が続く人が多いです。原因として慢性副鼻腔炎である場合が多いです。他には鼻中隔湾曲症・慢性鼻炎・上咽頭炎の場合もあります。

後鼻漏の症状をチェックして見よう!
- 鼻水がのどに流れる
- のどがいつも痛い
- 常に鼻炎である
- のどがイガイガする
- いつも痰がからむ
- 咳が長引いている
- のどに違和感がある
- 長く話をしていると咳が出る
1つでも上記のような症状がある人は、後鼻漏の可能性があります。
後鼻漏・上咽頭炎の漢方相談
後鼻漏・上咽頭炎が長引く場合
風邪・インフルエンザ・コロナ感染したり
鼻炎・花粉症・副鼻腔炎を繰り返してきたなど
粘膜の炎症を起こした後で
長引いている人が非常に多い。
急性炎症である
インフルエンザにかかると
粘膜の線毛が剥がれる状態となって
通常の粘膜の働きは低下する。
そして
それが元に戻るまでに
約3~4週間かかることが
分かっている。
→写真参照
(サイオ出版「解剖生理学を面白く学ぶ 」より)
急性の炎症で非常に強力な場合
単発で後鼻漏や上咽頭炎が
発症する場合もあるが
相談に来られる方の
後鼻漏・上咽頭炎について
たびたび炎症を繰り返して
(長い場合は年単位で)
しっかりと炎症が治まらないまま
慢性炎症が続く状態とみる。
西洋の治療は急性炎症に有効で
その治療で治しきれない点からも
慢性化した炎症のケアがポイント
と考える。
慢性炎症の場合は
炎症の程度はたとえ軽くても
炎症を何度も繰り返してきて
粘膜の線毛は急性炎症時と同様
通常の機能は保ちにくく
また慢性炎症では
熱がずっと続く状態で
炎症を冷ますため粘液量は増加し
・粘膜の腫れ
・熱による粘性の上昇
・粘液減少による乾燥傾向など
乱れが生じている。
そのために
漢方相談では
後鼻漏・上咽頭炎と言っても
お困りの症状は十人十色となっている。
つまり
後鼻漏・上咽頭炎というだけで
必要な漢方を決めることは
決してできない。
・鼻奥の詰まり
・ドロッとした痰を吐く
・痰の色の違い(透明・白・黄・茶・緑など)
・痰は全く出せない
・乾きを感じやすい
・イガイガする
・痰が切れない
・声がれ
・痰がらみ
など様々な症状を訴えられる。
他にも派生症状として
・耳鳴り
・耳の閉塞感、詰まり
・イビキをかく
・せき喘息
・逆流性食道炎
・吐き気、げっぷ
・便秘、下痢、軟便
・頭痛
・集中力がない
・めまい、フワフワ、立ちくらみ
・雨の日に調子が悪い
・朝から起きれない
・鼻炎、花粉症
・のどが乾く・水分を良く飲む
など人により異なるが
色々な不調を併発している。
長引く後鼻漏・上咽頭炎で
お悩みの場合
上記の慢性化した炎症から
粘膜細胞の線毛の弱りで
正常な粘液保持が
難しくなっている状態
と考えている。
【粘液の粘性の変化】
鼻やのどの粘液は
通常サラサラした状態から
炎症(熱)の影響により粘性が上がり
ドロドロへむかう。
人により粘性の表現は
トロトロ・ドロドロ・ネトネトなど
色々言われる。
【粘液の色の変化】
通常は透明であるが
炎症により白~クリーム色へ
変わる
菌の感染により
黄色・緑色になる
場合もある。
【口から粘液を吐き出せるかどうか?】
個人の経験として、、、
吐き出せる場合は
「鼻粘膜」に問題のある
場合は多いため
鼻の治療を優先的に考慮する。
吐き出せない場合は
「のど粘膜」に問題のある
場合は多いため
のどの治療を優先的に考慮する。
どちらか一方ではなく
「鼻とのど両方の粘膜」
に問題のある場合も多い。
【最終的にどのように考えるか?】
お話を伺って
粘膜と粘液量を推察して
バランスを整える。
例)
炎症⇒清熱
乾燥⇒補陰
うっ血⇒活血
痰が出る⇒去痰
また
舌診のよる情報も活用する。
そして身体全体での
水分の流れを考え
五臓の特に肺・脾・腎を考慮して
バランスを整える。
※長引いている場合
不足(虚証)があるので
五臓の働きを強化することは
必須となる。
当店に相談に来る方は
他の治療方法(薬物治療・Bスポット療法など)で
改善されなかった方も多い。
複数の糸が複雑に絡まって
解けない状態のごとく
こじれている感じである。
鼻・のどの状態
粘液の情報
全身状態(五臓のバランス)
舌診
店舗内の血流計結果から
総合的に判断して
粘膜の線毛や粘液の量と状態を
正常な状態へ整うように考える
西洋医学のような薬・治療で
症状を抑えるではなく
「症状の出ない状態を
維持できるバランスへ整える」
という視点は大切になる。
西洋医学の治療薬で治し切らないのは
治す力(体力・回復力)の低下があり
長引いている。
長引く後鼻漏・上咽頭炎の
根本的な原因究明が必要なるため
初回相談は約1時間で
予約が必須となる。
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