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・鼻の不調から起こる後鼻漏 粘膜の腫れ

「耳鼻科で異常なし。でも喉に痰が落ちてきて気持ち悪い…」
「鼻が詰まっていないのに、のどの奥がネバネバする…」
「後鼻漏ってこんなに治りにくいものなの?」
そんなお悩みを抱えた方が、和ひのき薬局には多く相談に来られます。
病院では「問題なし」と言われ、薬を飲んでも良くならない…
それには、毎日の生活習慣が関係していることが多いです。
■ 粘膜の腫れが後鼻漏を引き起こす
後鼻漏とは、鼻の奥から喉に粘液が流れ落ちてくる状態。
本来なら自然に飲み込める程度の粘液が、「不快に感じるほど出てくる」のは、
鼻や喉の粘膜が腫れているからというケースは多いです。
この「粘膜の腫れ」が長期にわたって続くと、
痰の流れが滞って後鼻漏が慢性化しやすくなります。
そして、その粘膜の腫れを無意識のうちに悪化させている原因が、
現代人の日常生活の中に数多く潜んでいます。
■ 実はやってしまいがちな悪化習慣
以下のような習慣は、粘膜のむくみや炎症を助長するリスクがあります:
悪化習慣 漢方の視点での影響
朝食がパンとコーヒー → 胃腸を冷やし、水分が滞りやすくなる
甘いお菓子を毎日食べる → 砂糖は「湿」を生み、粘膜をむくませる
喉が気になって水をたくさん飲む → 飲みすぎはかえって体に“余分な水”を溜める
冷たい飲み物をよく飲む → 粘膜を冷やして血流・代謝を悪化させる
空腹感がなくても3食食べる → 消化力を超えると“湿”や“痰”のもとになる
これらは、漢方でいう「脾」=消化機能を弱らせ、
水の巡りを悪くしてしまう要因です。
その結果、余分な水分=湿や痰が体にたまり、
粘膜が腫れて後鼻漏が続くのです。
■ ちょっとした工夫で変化が始まる
実際に、「食べ方や飲み方」を少し見直すだけで、
粘膜の腫れが引いて症状が軽くなる方は多くいらっしゃいます。
● 事例①:冷たい飲み物が習慣の30代女性
冷たい麦茶を1日2リットル近く飲んでいた方。
喉の不快感が気になって水分を増やしていたが、逆効果に。
→ 白湯中心に変更、水分量も見直すことで2週間後には粘つきが軽減。
● 事例②:パン+ビールの生活を送る50代男性
夕食は揚げ物+ビール、朝は菓子パンという生活。
→ 和食中心に見直し、冷飲・油を控えることで、1か月後には後鼻漏が改善傾向に。
■ 「生活を整える」ことをまずは意識する
和ひのき薬局にご相談に来られる方の多くが、
「自分の生活が粘膜にこんなに影響していたなんて…」と驚かれます。
つまり、原因の多くは自分の「内側と習慣」にあるのです。
■ では、どうやって改善していけば良いか?
今回の記事では「なぜ後鼻漏が治りにくいのか?」
その意外な落とし穴を生活習慣からお伝えしました。
実際に改善を始めたい方へ、
「粘膜の腫れを抑えて後鼻漏を改善する具体的な方法」
を、別の記事で詳しくご紹介しています。
※後鼻漏の改善法を詳しく知りたい方はこちらへ
■ 最後に:気づけた方はきっと変われます
「薬でどうにもならない」「何をしてもよくならない」
そんなときこそ、暮らしそのものを一度見直してみることが、
後鼻漏改善の近道です。
和ひのき薬局では、生活のクセに合わせた養生+漢方相談を行っています。
「本気で体を整えたい」「長引く不調に悩んでいる」という方は、
一度ご相談くださいませ。