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中国・広州での研修(病棟)

中国・広州での研修(病棟)

広州中医院の研修一日目は
国医大師の外来診察見学でしたが
二日目は、入院病棟を
見学しました。

帯状疱疹や全身の紅皮症や
慢性湿疹と言った
症状が広範囲でひどい方が
入院していました。

火針や吸い玉や漢方湿布など
漢方薬の他にも
日本では行わない治療法を
見ることができました。

(ステロイド等西洋薬は
一部を除き使っていませんでした。)

ラップを使った密封療法で
漢方湿布を行っていましたが
湿布する時間は、2時間位
最大4時間行う事もあるとのこと。

漢方湿布は、五・五パック
急性期の黄色い汁が多くて真っ赤の皮膚の時には
おすすめしていますが
面倒でも五・五パックはしっかり行うと良いですね。

入浴についてですが、肌に合わせて煎じた漢方を
湯に入れて治療していました。

ひどい方には入浴も治療ですが
その温度は38-40℃位で
5-10分程度入浴させるそうです。

皮膚に熱がある時は入浴で悪化することも
あると思いますが、治療にはぬるめが良いですね。

ちなみに入浴後には、看護師さんが
皮膚の状態に合わせた生薬入りの軟膏を
全身に塗っていました。

スキンケアはとても大切です!

入浴・洗浄・スキンケアの流れは
立派は治療になるので
バリア力が強くなるまでは
手間を惜しまずケアしましょう。


質問をする時間では入院中の食事について
質問しましたが、炎症が酷い時ほど
分子量の小さいモノだけにして
食事をしているとのこと。

つまり肉・魚・牛乳など
動物性のタンパク質は

控えているという事です。

皮膚病は身体のゴミが皮膚に出ている状態ですので
胃腸を守り消化の軽いモノを口にすることが
大切です。


皮膚病治療は難しいのは確かですが
生活養生をきっちり守ってもらえると
回復が早くバリア力が強くなって行きやすいので
素直にこれまでの生活パターンを変えましょう。

「漢方と養生とスキンケア」
の大切さは病棟見学でも感じることが出来ました。

中医学の本場に実際に行って
皮膚科で実際に行われている治療を
見学してみて、自分の提唱する方法に
さらに自信を深めることができました。

これまでブログに書いてきた養生は
間違っていないですし
根本から治す方法を知らない方は多いので
しっかりと自信を持ってお話ししようと思います。