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何をしても治らなかった上咽頭炎が、体質改善で変わった

何をしても治らなかった上咽頭炎が、体質改善で変わった

「のどの奥がヒリヒリして、ずっと違和感が取れない」
「朝起きると痰がのどに絡んで息苦しい」
「病院では“異常なし”と言われてしまって…」

これは、当店にご相談に来られた40代女性のお話です。
3年以上前から喉の不快感が続き、耳鼻科にも通い、
抗生物質や点鼻薬、Bスポット療法も受けたけれど、
一時的に良くなってもまた戻る。

「いったい、いつになったら治るんでしょうか…」
とお話されていたのが印象的でした。


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「病名はついたけれど、治らない」上咽頭炎の苦しさ

上咽頭炎とは、鼻とのどの奥、ちょうどつなぎ目あたりの
「上咽頭」という場所に炎症が起こる状態をいいます。

特徴的なのは、「明らかな風邪の症状はないのに、喉がずっとおかしい」
「のどの奥に違和感がある」
「痰が常に絡む」といった慢性的なつらさ。

そしてさらにやっかいなのが、検査や画像にはうつりにくいという点です。
つまり「つらいのに、異常が見つからない」——。
このギャップこそが、上咽頭炎の最大のストレスかもしれません。


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体質を見直したとき、少しずつ変化が

ご相談に来られた方に対して、
「まず生活や体質をゆっくり教えて下さい」とお伝えします。

なぜなら、漢方では粘膜の炎症や免疫の偏りは、
体の“土台”の乱れから起きていると考えるからです。

実際、この方は:
・子どもの頃から冷え性
・緊張しやすく、ストレスを溜めやすい
・お腹が弱く、軟便や下痢になりやすい
・手足が冷たく、のぼせやすい
・睡眠の質が浅く、夜中に目が覚める
という体質でした。

つまり、外からの治療(抗炎症薬やBスポットなど)で
炎症を押さえても、
からだの内側に“治りにくさ”の原因が
残ったままと考えられます。


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漢方で整えたのは、「炎症」ではなく「自分のバランス」

漢方ではこのような状態を
「寒湿(かんしつ)」「気滞(きたい)」「陰虚(いんきょ)」
などと捉え、それに応じた処方を組み立てます。

この方にはまず、
・胃腸を温め水分代謝を整える漢方
・緊張しやすい気を落ち着ける漢方
・粘膜に潤いを与える漢方
を、体調に応じて段階的に使いました。


また、生活習慣も見直していただきました。
・寝る前のスマホをやめる
・常温以上の飲み物にする
・冷たいものを控える
・夕方以降に無理しない

特別なことではありませんが、続けること、
そして自分の体質に合った方法を選ぶこと
が何より大切です。


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3ヶ月後、「朝の不快感がほぼなくなったんです」

漢方を始めてから約1ヶ月、
「あれ?今日は少しマシかも」
という日が増えたとのこと。

3ヶ月後には
「起きた瞬間の喉の不快感が、ほとんどなくなりました!」
という嬉しい報告をいただきました。

もちろん、完治というわけではありません。

体質のケアは続いています。

でも、ご本人は
「“このまま一生この症状と付き合うのか”
という絶望感から解放された」
と話してくださいました。


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あなたの不調にも“理由”があります

上咽頭炎や後鼻漏で悩む方は、決して少なくありません。

でも、病名だけでは語れない
「体質の影」が隠れていることも多いのです。

もしあなたも、「いろいろ試したけれど変わらない」
「つらいのに、誰も分かってくれない」と感じているなら、
ぜひ一度ご相談ください。

和ひのき薬局では、あなたの体の声にじっくり耳を傾けます。