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鼻詰まり・嗅覚障害で後鼻漏・鼻茸(ポリープ)がある人の漢方的な整え方

鼻詰まり・嗅覚障害で後鼻漏・鼻茸(ポリープ)がある人の漢方的な整え方

「鼻がずっと詰まっている」
「においが分からない状態が続いている」
このようなご相談は、年々増えている印象があります。

実際にお話を伺うと、
・薬を続けている
・一時的には良くなるが、また戻る
・だんだんと改善しにくくなっている
・手術を勧められている
という段階に来ている方も少なくありません。

「このままでいいのか…」と感じながらも、
どうしたら良いのか分からないまま過ごしている方も多いです。


■ 実は「鼻だけの問題ではない」ケースも多いです
鼻詰まりや嗅覚障害というと、
どうしても「鼻の中の問題」として考えがちです。

もちろん、局所の炎症や腫れは関係しています。

ただ実際の漢方相談では、
・粘り気のある鼻水が続く
・鼻の奥がずっと詰まった感じがある
・においが分からない状態が長引く
といったケースの背景に、

 粘膜の強い腫れ(うっ血やむくみ)と、慢性的な炎症が抜けきらない状態
が続いていることが多く見られます。

中には、「好酸球性副鼻腔炎」のように、
炎症が慢性的に続くタイプもありますが、

大切なのは病名そのものではなく、
今どのような状態が体の中で起きているのかを見ていくことです。


■ なぜ治療しても改善しきらないのか
「治療をしているのに、なぜか抜けきらない」

この背景には、
・炎症が続く状態
・粘膜が回復しにくい状態
が体の中で続いていることがあります。

また、
・鼻水や分泌物がうまく外に出せない
・粘り気が強く、奥で停滞している
といった状態も重なり、
結果として鼻詰まりや嗅覚障害が長引いてしまいます。

鼻の症状に見えても、
体全体の状態が関係しているケースが少なくありません。


■ 見落とされやすい「日々の積み重ね」
もう一つ大切なのが、日常の過ごし方です。

例えば、
・甘いものや間食が多い
・油っこい食事が多い
・乳製品をよく摂る
・食後に眠くなる、だるくなる

こうした積み重ねが、
粘膜の腫れや炎症を長引かせていることもあります。

実際の現場では、
 何をしているかより、何を日々入れているかで結果が変わる
ここが変わらないと、正直なかなか抜けません。

薬だけで何とかしようとしても、
土台が変わらなければ、また戻ってしまう
そういうケースを多く見てきました。


■ 手術の前に考えてほしいこと
鼻詰まりや嗅覚障害が続くと、
手術という選択肢が出てくることもあります。

もちろん、必要なケースもありますし、
それによって楽になる方もいらっしゃいます。

ただ一方で、
・時間が経つとまた戻ってしまう
・根本的には変わっていない
というご相談も少なくありません。

また、
手術を受けたものの思ったように改善せず、
「良くならないなら、正直やりたくなかったです」と
本音を話してくださった方もいらっしゃいます。

もちろん手術が必要なケースもありますが、
こうした声を聞くたびに、

その前にできることがあるのではないか
と感じる場面も少なくありません。

だからこそ、
手術しかないと思う前に、体の状態を整えるという選択肢もあります。

実際に、
「できれば手術はしたくない」とご相談に来られた方で、
身体を整える視点で取り組んでいく中で、
粘膜の腫れが落ち着き、結果的に手術をせずに過ごせている方もいらっしゃいます。

こうしたケースを見ていると、
「鼻だけの問題ではない」ということを実感する場面は少なくありません。


■ 漢方は「整える」ためのアプローチです
漢方では、
・炎症を抑えることだけでなく
・炎症が長引かない体に戻していくこと
を大切にします。

鼻だけをみるのではなく、
・粘膜の状態
・体の巡り
・回復力
・日々の生活

こうした全体を整えていくことで、
少しずつ変化が出てくるケースもあります。


■ 小さな変化が、体の流れを変えていきます
実際のご相談でも、最初から大きく変わるというよりは、
・朝の鼻の通りが少し違う
・日によって楽な時間が出てくる
・においがふと分かる瞬間が出てくる
といった、小さな変化から始まることが多いです。

ただ、この少しの変化が出てくると、
体の中では確実に流れが変わり始めています。

逆に言えば、ここで元の生活に戻ってしまうと、
また同じ状態に引き戻されてしまうことも少なくありません。

そのため当店では、漢方薬だけでなく、
日々の過ごし方や食事の見直しも含めて、
「戻らない状態をつくること」
を大切にしています。

時間はかかりますが、
その分「一時的に楽になる」のではなく、
溜まらずに出せる体に整っていく
という実感につながるケースも多いです。


■ まとめ
鼻詰まりや嗅覚障害が続いていると、
どうしても「強い治療」へ意識が向きやすくなります。

しかし、
抑える治療と整えるアプローチは別の視点です。

どちらが良い・悪いではなく、
今の状態に対してどの視点が必要なのかを考えることが大切です。

「このままでいいのか」と感じている方は、
鼻だけに意識を向けるのではなく、
体全体の状態を整えるという視点
から見直してみてもよいかもしれません。


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