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検証そして対策

検証そして対策

陽気の高くなったこの時期に
成人型のアトピーが悪化した方も
多いと思います。

これまでは扶正(身体の強化)の漢方で
とても落ちついていて安定していたのに
特に生活を変えていないけれど
症状が悪化している。

この時にどう考えるのか?
今後の状態が大きく左右されます。

ここでアトピーに漢方は効かないなんて
思考が働くと良い方向には向かいません。

自分の身体は変化が少なくても
2・3か月前とは気候が違うので
どうして悪化したのか?を
しっかりと検証していく事がポイントです。

気候の違いとは、気温上昇・一日の気温差
風で飛んでくるモノ・湿気・気圧の差など
外的な変化のことを言います。

この変化は自分ではどうすること
もできない事ですね。

しかし、この変化に対して
漢方薬以外で
対策を立てることはできるのです。


慢性化してしまったアトピーも
その状態に急になったのではなく
急性の悪化を繰り返した結果
その状態になってしまったのです。

過去に対策を立てて少しでも悪化しない方法を
試していたら、きっとそこまでの状態には
進行せずに済んだと思います。

これは何より僕の実体験からの感想であり
中医学(漢方)を勉強して
こういう思考・視点でアトピー他
身体の不調をみるようになりました。




僕は会話の中から悪化要因を探りつつ
その方の可能な改善できる養生を
接客中に考えていきます。

決して漢方薬だけで治るとは思っていません。


例えば、冷えて不調が起こっている方には
温める漢方薬をおすすめします。

しかし、ご本人が、アイスクリームを
毎日食べていたら
改善までの期間は長くなります。

つまり、どれだけ今のパターンを
変えて養生できるかどうかも大切な
ポイントとなります。

但し、常に養生を厳守せよではなく
悪化した時、悪化しやすい時は
しっかり守るという事です。



本日のお客様のことですが、睡眠について質問し、
朝の目覚めが悪くなり夢と現実の境が最近なく
睡眠の質が落ちている様に思うと
返答がありました。

就寝時間は、毎日0時過ぎとのこと。

そんな時は、23時前に就寝してみて
自分で皮膚の状態がどうなるのか体感し
早寝が皮膚にどれ位影響しているかを
知ると良いですね。

これをしないと睡眠がアトピーに良いなんてことは
本当に分かりません。

試して体感して、悪化した時に自分から
今後は早く寝る方が良いという知恵がつく
事が重要だと思っています。

気候の変化は自分ではコントロール出来ませんが
以前より早く寝る事はコントロールできます。
(習慣の改善は面倒ですけどね)


漢方を飲みながら、自分がどんな時に
アトピーが悪くなって、そんな時に
どう対応すると悪くなりにくいのか
1つ1つ理解してください。

僕もアトピーは今も上下しながら
全体では改善して良い状態が
長くキープできる様になっています。

良い状態がずっと続く様になった時が
アトピー完治の状態であり
悪化することを繰り返したら
アトピーは再発してしまうと思います。


アトピーやニキビや尋常性乾癬など
慢性化している皮膚病の場合
根気がもっとも重要かもしれません。