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産後の不眠

産後の不眠

不妊治療の末妊娠し先月2月中旬に
第一子となる女の子を無事に
出産された39才の女性の方です。

もともと独身の頃から漢方を飲んでもらっていまして
3年前にご結婚され、
引き続き漢方養生してもらっていました。

もともと身体の弱りがかなりあり、
妊娠期間中には心配なことも多かったので
無事に出産され、とても嬉しい限りです。

産後の身体は、汗や多量の体液の流出、出血などにより
血液粘度が上がって血流が悪くなり、体力が低下しています。


産後の様子を伺った時に
「授乳していない時に寝ようと思っても眠れない」
とお話しされました。

このままでは今後更に弱ってしまうので
原因を五臓の「心」の血虚と考えて
心血を増やす漢方を試しに3日分プレゼントしました。

すると、その漢方を飲んでから横になったら
すぐに寝ることが出来た様で、
旦那さんが後日買いに来られました。

眠れないからと授乳中に睡眠薬を飲むという選択は
したくないものです。

中医学では「産後は血と陰液をしっかり補って、
血の流れをよくすることが大切」としているので
予防に漢方を飲んでもらっていましたが
気血をしっかりと高めておいて良かったと思いました。

気血不足が原因の慢性の不眠症の人が、
たった1回漢方薬を飲んですぐ寝むれるように
なりませんが、やっぱり睡眠も体力ですね。


漢方の効果は、すぐに感じないかもしれませんが
普段から漢方養生しておくことで体力の回復も早く
産後うつ等も防ぐことができます。


これから始まる育児を楽しめる心と身体作りのため
漢方養生も役立てて欲しいと思います。

気力ある体力の向上って、漢方薬局が得意とする所です。