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慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因

慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因

 慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因
慢性上咽頭炎のご相談を受けていると、
「bスポット治療を続けているのに、なかなか改善しない」
「一時的には良くなるが、また戻ってしまう」
という方が少なくありません。

もちろん、bスポット治療(EAT療法)によって改善する方もいます。

ただ実際の漢方相談では、
・ヒリヒリ感が残る
・エヘン虫のような違和感が続く
・後鼻漏(こうびろう)が戻る
・のどの張り付き感が取れない
・乾燥しやすくなる
・少し疲れると悪化する

といった形で
「改善しきらない状態」
が長引いている方が多く見られます。

そして現場で感じているのは、
「治療が間違っている」というより、
「粘膜が回復できる状態そのものが崩れている」
ケースが多いということです。

結論から言うと、
慢性上咽頭炎が治らない方では、
「粘膜の回復がうまくできない状態」
になっていることが少なくありません。

その背景として、
・炎症が続いている
・潤いが不足している
・回復力が落ちている
この3つが重なっているケースが多く見られます。

そのため、
炎症部分を処置するだけでは、
一時的に楽になっても、
また戻ってしまうことがあります。

この記事では、
数多くの実際の漢方相談を通して見えてきた、
慢性上咽頭炎が治らない人に共通する
要因について整理していきます。


■慢性上咽頭炎が治らないのは「粘膜が回復できない状態」だから
慢性上咽頭炎は、
鼻の奥にある「上咽頭」の粘膜に炎症が起きている状態です。

この粘膜は本来、
・外からの刺激を守る
・潤いを保つ
・異物を排泄する
・傷ついても回復する
という大切な役割を持っています。

しかし、慢性上咽頭炎が長引く方では、
単に「炎症がある」だけではありません。

炎症が続き、
粘膜を守る潤いが不足し、
さらに回復する力まで落ちている状態
になっていることがあります。

つまり問題は、
「炎症があること」
だけではなく、
「炎症のあとに回復できない状態」
になっていることです。

同じように炎症が起きても、
回復できる人は長引きません。

反対に、
粘膜が回復しにくい状態になると、
何度もぶり返しやすくなります。

その背景には、
・炎症が続いている
・潤いが不足している
・回復力が落ちている
といった要因が重なっていることが少なくありません。
 

■慢性上咽頭炎が治らない人に多い3つの要因
ここが一番大切なところです。

慢性上咽頭炎が長引く方を見ていると、
次の3つの要因が重なっているケースが多く見られます。

①炎症が続いている
一つ目は、
粘膜に微弱な炎症が続いていることです。

これは、
「強い炎症がドンとある」
というより、
「火事がくすぶっている状態」
に近いイメージです。

表面上は少し落ち着いて見えても、
実際には刺激が繰り返され、
粘膜が回復しきれない状態になっています。

実際の相談でも、
・食後に悪化する
・甘い物のあとにヒリヒリする
・アルコールで悪化する
・寝不足のあとに違和感が増える
・ストレスでエヘン虫が強くなる
という方は少なくありません。

特に多いのが、
「回復する前に、また刺激が入っている」
ケースです。

例えば、
・糖の摂りすぎ
・油っぽい食事
・刺激物
・アルコール
・慢性的な食べすぎ
・睡眠不足
・疲労の蓄積
などによって、
炎症がくすぶり続けていることがあります。

上咽頭は刺激に弱い場所です。

いったん荒れると、
ちょっとした負担でも
炎症がぶり返しやすくなります。

また実際には、
上咽頭だけでなく、
鼻側からの後鼻漏や粘膜刺激が続くことで、
回復しきれない状態になっているケースも少なくありません。

「bスポットをしても戻る」
「処置後は楽でも再び悪化する」
といったケースについては、
こちらでも詳しく解説しています。
→bスポット治療を続けても症状が残る慢性上咽頭炎・後鼻漏|漢方相談で体全体を見る理由


②潤いが不足している
二つ目は、
粘膜を守るための潤いが不足していることです。

実際のご相談では、
・のどが乾きやすい
・鼻の奥がしみる
・ヒリヒリする
・乾燥すると悪化する
・少し話すだけでつらい
・張り付く感じがある
という方も少なくありません。

粘膜は、濡れていることで守られています。

逆に言えば、
乾いた粘膜は、
傷ついた皮膚がひび割れるように、
刺激に弱くなります。

特に慢性上咽頭炎では、
・乾燥
・熱
・炎症
が続くことで、
粘膜を守る潤いが失われやすくなります。

すると、
・線毛機能の低下
・少量の粘液でも不快
・ヒリヒリ感
・過敏性の上昇
・張り付き感
といった状態が起こりやすくなります。

つまり、

「潤い不足」は単なる乾燥ではなく、
「粘膜を守る力が低下している状態」
とも言えます。

炎症だけなら、
まだ回復へ向かえることもあります。

しかし、

潤いが不足すると、
粘膜そのものが守れなくなり、
傷つきやすく・治りにくい状態
へ変わっていきます。


③回復力が落ちている
三つ目は、
傷ついた粘膜を回復させる力そのものが落ちていることです。

ここを見落としているケースは非常に多いです。

「炎症を抑えれば治る」
と思っていると、
いつまでも同じ状態を繰り返してしまうことがあります。

実際には、
粘膜を修復するためには、
身体全体の回復力が必要です。

ここには、
・胃腸の弱り
・気血の不足
・疲労の蓄積
・睡眠不足
・処理力低下
・年齢による変化
などが深く関わっています。

漢方相談では、
・食後に悪化する
・疲れるとぶり返す
・胃腸が弱い
・眠りが浅い
・風邪をひきやすい
・低体温
という方は少なくありません。

そして、

回復力が落ちた状態では、
炎症を抑えても、また悪化する
という流れを繰り返しやすくなります。

つまり問題は、
「炎症を止めること」だけではなく、
「治す力そのものが弱くなっている状態」
だということです。

回復力が落ちているタイプについては、
こちらでも詳しく解説しています。
→喉が乾燥して空咳が続く慢性上咽頭炎|50回以上のbスポットでも改善しない60代女性


■「回復できる粘膜の状態」へ整えていく
慢性上咽頭炎では、
炎症部分だけを見ていても、
改善しきらないケースがあります。

なぜなら実際には、
・炎症
・潤い不足
・回復力低下
・粘液の停滞
・胃腸疲労
・生活負担
などが複雑に重なっているからです。

そのため、

和ひのき薬局では、
「炎症を抑える」だけではなく、
「回復できる粘膜の状態へ整えていく」
という視点を大切にしています。

例えば、
・食べ方を整える
・負担を減らす
・睡眠を見直す
・胃腸を立て直す
・潤いを補う
・巡りを整える

こうした積み重ねによって、
少しずつ
「症状が出にくい状態を維持できる身体」
へ変わっていく方も多く見られます。


 ■粘液の「量と流れ」の乱れ
また、慢性上咽頭炎では炎症だけではなく、
・粘液の量
・流れ(巡り)
も非常に重要です。

実際には、
・量が多すぎる
・ネバつく
・停滞する
・排泄しきれない
という状態が続くことで、
粘膜への刺激そのものが長引いているケースも少なくありません。

つまり、
「炎症があるから不快」
というだけではなく、

「粘液が停滞し続けることで、
粘膜刺激が繰り返されている」
ケースもあるということです。

■のどだけではなく「鼻側」の影響も考える必要がある

慢性上咽頭炎の方でも、
後鼻漏を伴っているケースは非常に多くあります。

そして実際の相談では、
・上咽頭の炎症(のど)
・鼻側の排泄の問題(鼻)
この両方が重なっているケースも少なくありません。

特に、
・鼻水が多い
・のどへ流れる感じが強い
・ネバつきが続く
といった場合は、
鼻側の影響も関係している可能性があります。

つまり、
「慢性上咽頭炎だけ」
として考えていると、
改善しきらないケースもあるということです。

反対に、
「後鼻漏だと思っていたら、慢性上咽頭炎の要素が強かった」
というケースもあります。


■漢方で考える「整える」という視点
慢性上咽頭炎を改善していくには、
炎症だけを追っていても足りないことがあります。

大切なのは、
・何が炎症を長引かせているのか
・潤いが不足していないか
・回復力が落ちていないか
・生活の中に負担が続いていないか

この全体を見ることです。

慢性上咽頭炎の漢方を考えるときにも、
「慢性上咽頭炎だからこの漢方薬」と病名だけで考えるのではなく、
今の粘膜や身体がどのような状態なのかを整理することが大切です。

和ひのき薬局では、漢方薬を考える際に
「①炎症の程度 ②粘液の量や性質 ③線毛の働きや粘膜の敏感さ」
という3つの視点から、
今の粘膜で何が起きているのかを確認しています。

慢性上咽頭炎に使われる漢方薬と、
症状・粘膜・身体の状態に合わせた漢方の考え方については、
次の記事で詳しく解説しています。
→慢性上咽頭炎と漢方|症状・体質に合わせた漢方薬の考え方

実際の相談でも、
身体全体を整えていくことで、

「治療しても治らない状態」

から、

「回復できる状態」

へ変わっていく方がいます。

実際に、bスポット治療を受けると一時的には楽になるものの、
また症状が戻っていた60代女性の症例があります。

この方は、後鼻漏や喉の張り付き、口の乾燥が続いていましたが、
上咽頭の炎症だけではなく、
胃腸の弱りや冷え、水分の摂り方なども含めて身体全体を整えていきました。

その結果、
まず空腹感や口の渇き、水分摂取量に変化が現れ、
その後、喉の張り付きや後鼻漏もほとんど気にならなくなり、
bスポット治療の頻度も自然に減っていきました。

今回の記事でお伝えした
「炎症だけを見るのではなく、回復できる身体へ整える」という考え方を、
実際の経過から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→慢性上咽頭炎が漢方で改善した症例|bスポットで楽になっても戻っていた60代女性


 ■まとめ
慢性上咽頭炎が治らない方では、
・炎症が続いている
・潤いが不足している
・回復力が落ちている
この3つが重なっていることが少なくありません。

そのため、
炎症だけを追うのではなく、

・粘膜を守れるか
・回復できるか
・症状が出にくい状態を維持できるか
という視点が大切になります。

実際の相談でも、
「治療しても戻ってしまう状態」
から、

「症状が出にくい状態を維持できる身体」
へ変わる方には共通点があります。

それは、
炎症だけではなく、
「回復できる身体へ整える」
という視点に変わったことです。

和ひのき薬局では、
「炎症を無理に抑え込む」よりも、
「回復できる状態へ戻していく」
という視点を大切にしています。


 ■慢性上咽頭炎が治らない方へ
和ひのき薬局では、
症状だけではなく、
体質や生活背景も含めて整理しながら、
一緒に整えていきます。

「なぜ治らないのか分からない」
「何度も繰り返してつらい」
「bスポットを続けているが不安」

そんな方は、
今の状態やこれまでの経過を伺いながら、
無理のない形で整理していくこともできます。

なお遠方の方は、
オンライン(ZOOM)での漢方相談も可能です。