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後鼻漏と鼻中隔湾曲症

後鼻漏と鼻中隔湾曲症

2020.3.14

鼻中隔弯曲とは、鼻空間(鼻腔)を
左右に分ける鼻中隔が左右のどちらかに
弯曲して歪んでいる状態を指します。

これにより右と左の空間の広さに
違いが生じます。

ちなみに、ほとんどの人は成長の過程で
左右どちらかに多少の弯曲しています。

湾曲が原因で
他に症状が生じている状態を
『鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)』
と呼びます。

典型的な症状は「鼻の詰まり」です。

鼻詰まりから派生して
口呼吸・いびき・頭痛・臭いを感じないなども
起こりやすくなります。

また粘膜の腫れから
慢性副鼻腔炎も
併発しやすくなります。

そうなると鼻水がのどに落ちたり
鼻汁がドロドロしたりして
いつも痰が絡んだりすることも
慢性化したら増えてきます。



和ひのき薬局では鼻の症状で
漢方相談に来られる方の中で
病院で「鼻中隔湾曲症」と言われた方も
数多くいらっしゃいます。

しかし、鼻の構造そのものですので
鼻中隔湾曲自体は漢方薬を服用しても
何ともできません。

しかし粘膜の腫れを減少させる目的に
身体の水分代謝改善や全身の血流改善する
例え鼻中隔湾曲症と言われた方でも
長期の鼻詰まりや後鼻漏の症状が楽になる方は多いです。

詰まりがひどい場合
睡眠中息ができなくなり
苦しくなって途中で目が覚めてしまい
長く眠れないという方もいました。

病院治療の長い方は多いのですが
一度でも食事指導を受けたという方は
一人もいらっしゃいません。

鼻中隔湾曲があり、後鼻漏の症状がある方には
先ず鼻詰まりが少しでも楽になるように
『粘膜の腫れが軽減する方法』
をご提案します。

『粘膜の腫れが軽減する方法』というのは
鼻だけを良くしようとしてもダメで
全身の血流改善と水分代謝向上が重要
になります。

そのために
先ずは飲食の問題が大きく
『食養生』が必須で、
飲食の注意がとても重要になります。

「粘膜の腫れ」は「むくみ」です。

むくみを生じさせない様に飲食の注意をしていくと
鼻中隔湾曲症で手術を勧められた方でも
症状が改善していく場合は実際あります。

西洋医学は悪い部分(鼻)を診ますが
漢方の考え方として、全体のバランスが乱れて
鼻に症状が出ているというように
身体全体をを診ます。

粘膜のむくみが生じにくい食養生を守り
体質に合った漢方を服用してみるのも
症状を改善するための一つの手段と思います。

もしも食事指導なく漫然と
鼻の症状を抑えるだけの治療をしてきた方は
「食養生と漢方」で症状が出る身体全体の改善
を行ってみて下さい。

鼻中隔湾曲症で長引く後鼻漏でお困りの方
鼻の不調に対して経験豊富な当薬局に
一度ご相談くださいませ。