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3月定例会(中医学)

3月定例会(中医学)

昨日は、名古屋で中医学の研修会がありました。

今回の内容は、
「アトピーを代表とする皮膚病の弁証論治」
という演題で、普段大変お世話になっている
劉桂平先生の講義でした。



適切に皮膚の状態に合わせて
漢方薬を選ぶことはくすり屋として当たり前ですが、
改めて漢方薬だけでは
アトピーの完治はできない様に感じました。

アトピーは皮膚の病気ですが
決して皮膚が原因ではありません。

結果的に皮膚に症状は出ていますが、
あくまでも結果であり、
原因(個別対応が必要である)を突き詰めて
原因から治していく必要性を再確認できました。


飲食不節、七情刺激、素体不足、身心過労
睡眠不足、気候の変化などなど
考慮することは多いです。

また、先生の経験で、最後もう一歩改善しない場合
外用(特に軟膏)のやり方が間違っていて
却って皮膚の治りを悪くしていることが多いと
言われていました。

皮膚の再生について、痂皮(かさぶた)の治り方を例に
傷⇒ジュクジュク⇒乾燥⇒脱皮⇒元の皮膚 という順で治っていきますが
アトピーの場合に不要な皮膚の脱皮を外用・スキンケアによって
うまくできなくしている場合が多いとのことです。



しかし、スキンケアを行わずに、乾燥でかゆみが出て
掻いてしまって傷を作るのもどうかと思います。


さじ加減というか塗り加減というか
スキンケアも個別のアドバイスが大切ですね。