60代女性

病院からは降圧薬をもらって飲んでいるが、
下の血圧が100を超えて
なかなか下がらないので心配とのこと。

几帳面に毎日血圧を記録され
1日2回測定されている。

話を伺うと、孫が産まれたり、
介護で義母の世話をしたり
精神的な負担も抱えている様子。

また、他にも身体の不調があり
気の滞りと血流の滞りがある
と判断しました。

気滞血瘀を改善して
末梢（毛細血管）の血流を良くする
漢方薬をおすすめして
しばらく様子を見てもらう事にしました。



毎月来店してもらって、記録を見せてもらうと
およそ4か月で100を超えることは全くなくなり
その後も継続してご来店いただいておりますが
血圧は正常値で安定しています。



下の血圧が高いということは、
末梢抵抗が高いということで
毛細血管の流れが悪くなっていると思われます。

末梢の毛細血管の血流が悪くなった状態に対して
血圧を上げることで身体は末端の細胞に
血液を届けようとしていると考えると、
細い血管の血流改善は大きな意味があります。

先日4/1（日）のＮＨＫスペシャルで
「ゴースト血管が危ない」という番組を
やっていましたが、下の血圧が高いことも
毛細血管のゴースト化ではないかと思いました。


下の血圧が高い場合、血圧を下げるというよりも
末梢循環を改善して血圧が下がる身体にする
という見方も大切かと思います。