ブログ

 ›
 ›
下痢を便秘と認識している

下痢を便秘と認識している

80代女性

以前便が出なくて苦しんだ経験があり
(この頃はコロコロ便とのこと)
毎日便が出ないことに
現在かなり過剰になっている。

5年前に大腸がんのオペもしている。

病院から便が出るように
処方薬は複数出ている。

センナを多く服用しているが
最近は効果が薄く、
胃腸が冷え切っている
と思われる。

食事量はかなり減少しており
お腹が空かない状態が続いていて
センナの副作用と捉えても
悪くない感じ。

体重もだんだんと減少している。

そんな状態だからか
便は水様便ですっきり出ない
下痢便。

本人は毎日出ないことは
便秘であり悪である
と思い込んでいる。



この思い込みは激しく
なかなか納得してもらえなかった。

こちらもとても困って最後に
常用生薬ハンドブック(神戸中医学研究会編)の
番瀉葉(センナのこと)の欄を見せて
センナの性質などを見てもらいました。

番瀉葉(センナ)の説明

センナは、大寒であり、便を下して出すものだけど
いつも飲んでいると腸が冷えてきて
却って便は出なくなることを話しました。

するとようやく
昔と今は身体の状態が違っている事に気付き
便が毎日出ないと怖いという
思い込みがゆるくなりました。


・食事量が少なくて便の嵩が無いこと
・胃腸が弱り押し出す力がないこと
・センナで胃腸が冷えていること
から、温める漢方と養生法を伝えました。


不安感が一番ネックなので
こういう状態はじっくり話を聞いて
カウンセラーにならないといけませんね。

思い込みが内臓を冷やして
身体をどんどんと弱らせる方向に
向かわせていました。

今後もしっかりフォローして
気力ある体力を高めて
元気になってもらいたいものです。