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慢性上咽頭炎の漢方|粘膜の状態で漢方薬を選びましょう
慢性上咽頭炎の漢方相談をしていると、
・ネバネバして張り付く
・少量でも気になる
・エヘン虫のようになる
・ヒリヒリ感が強い
など、同じ上咽頭炎でも状態がかなり違うことがあります。
今回は、今までの漢方相談の経験を通じて、
店主自身の中で見えてきた、
慢性上咽頭炎の漢方薬の選び方のポイント
を整理してみたいと思います。
■ 慢性上咽頭炎の漢方は「今の粘膜の状態」で変わります
慢性上咽頭炎では、
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
・滋陰降火湯(じいんこうかとう)
などの漢方薬が使われていたり、ネットでも紹介されています。
また、
柴胡剤
補気薬
などを使うケースもあります。
ただ実際には、
・ネバネバして張り付く
・少量でも気になる
・エヘン虫のようになる
・ヒリヒリ感が強い
・乾燥感がある
など、人によって状態はかなり違います。
そのため、
「慢性上咽頭炎だからこの漢方」
という病名だけの選び方では、
うまく合わないケースも少なくありません。
大切なのは、
「慢性上咽頭炎」
という病名だけで考えるのではなく、
今の粘膜で何が起きているのかを整理していくことです。
例えば、
① 炎症がどれくらい強いのか
② 粘液が多いのか、ネバついているのか
③ 線毛の働きや粘膜の敏感さがどうなっているのか
こうした視点から考えていくと、
状態が見えやすくなると感じています。
■ 慢性上咽頭炎では、なぜ人によって症状が違うのか?
慢性上咽頭炎のご相談を受けていると、
同じ後鼻漏(こうびろう)でも、感じ方がかなり違うことがあります。
・サラサラ流れる
・ネバネバして張り付く
・少量なのに強く気になる
・エヘン虫のようになる
・乾燥してヒリヒリする
「後鼻漏=鼻水が多い状態」と思われがちですが、
実際の現場では、それだけでは説明できないケースが多くあります。
この違いには、
① 炎症の程度
② 粘液の量や性質
③ 線毛の働きや粘膜の敏感さ
が関係しています。
■粘膜の状態を「①炎症×②粘液×③線毛の働き」に分けて考える
慢性上咽頭炎では、
① 炎症が強い状態
② 粘液が停滞している状態
③ 線毛の働きが悪い状態・粘膜が敏感になっている状態
が複雑に重なっていることが少なくありません。
そのため漢方では、
清熱
去痰
補陰
理気
などを組み合わせながら、今の状態を整えていきます。
①炎症が強いタイプ(清熱)
・ヒリヒリ感が強い
・赤みがある
・黄色い痰や鼻汁が出る
・熱っぽい感じがする
このようなケースでは、
「炎症の熱」
が強く関係していることがあります。
このような場合は、
「熱を冷ます」
方向で考えていきます。
例えば、
・荊芥連翹湯
・涼解楽(銀翹散)
・五涼華
などが使われることがあります。
ただし、炎症だけを抑えても、
粘膜の弱りや過敏さが残っていると、戻りやすいケースがあります。
②ネバネバ・張り付きタイプ(化痰・利水)
・ネバネバした後鼻漏が続く
・のどに張り付いて取れない
・痰が切れない
・飲み込んでも残る感じがする
このような場合は、
「粘液をうまく流せなくなっている状態」
が関係していることがあります。
本来、鼻やのどの粘液は、
線毛の働きによって自然に運ばれています。
しかし、
・炎症が長引いている
・胃腸の働きが弱っている
・疲労が続いている
などの状態が重なると、
流れが悪くなることがあります。
例えば、
・半夏厚朴湯
・半夏白朮天麻湯
・温胆湯
・二陳湯
などを使うことがあります。
③エヘン虫・少量でも気になるタイプ(過敏・補陰)
実際には、後鼻漏の量がそれほど多くなくても、
・常にのどが気になる
・エヘン虫のようになる
・少量でも違和感が強い
・乾燥感がある
このようなケースでは、
線毛の働きの乱れや粘膜の敏感さ
が関係していることがあります。
上咽頭の炎症が長引くと、
少しの刺激でも強く反応する状態になり、
「ずっと気になる」
という感覚が続きやすくなります。
線毛の働き自体も乱れていると考えられます。
例えばインフルエンザのような強い急性炎症では、
線毛が大きく傷つき、回復までに3〜4週間かかるとも言われています。
慢性上咽頭炎では、炎症が長く続いているため、
線毛の働きも正常な状態から乱れている可能性があります。
・乾燥感
・刺激への敏感さ
・疲れると悪化する
といったケースでは、
気の不足や気の巡りも関係していることがあります。
例えば
・麦門冬湯
・滋陰降火湯
・亀鹿仙(きろくせん)
・半夏厚朴湯
・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
・衛益顆粒(えいえきかりゅう)
などを使うことがあります。
■ 実際には複数の状態が重なっているケースがほとんど
ここまで見ていただくと分かるように、
慢性上咽頭炎は、
「炎症だけ」
「痰だけ」
という単純なケースは少なく、
・炎症+過敏
・ネバネバ+胃腸虚弱
・乾燥+疲労
など、複数の状態が重なっていることがほとんどです。
そのため、
「慢性上咽頭炎だからこの漢方」
という病名だけで考えるよりも、
「今どの状態が中心なのか」
を整理しながら整えていくことが大切です。
■ まとめ|粘膜の状態を整えることが大切
慢性上咽頭炎では、
①炎症の程度
②粘液の量や性質
③線毛の働きと粘膜の敏感さ
が複雑に関係しています。
そのため、
清熱
去痰
補陰
理気
などを、今の状態に合わせながらバランスを取っていくことが重要です。
和ひのき薬局では、
後鼻漏や上咽頭炎という病名だけで判断するのではなく、
・粘膜の状態
・後鼻漏の質
・胃腸の状態
・疲労や睡眠
・生活習慣
なども含めて、現在の状態を確認しています。
長引く後鼻漏や慢性上咽頭炎でお悩みの方は、
「粘膜(炎症×粘液×線毛の働き)を整える」という視点から
身体を整理してみることも、
改善へのヒントになるかもしれません。
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・ネバネバして張り付く
・少量でも気になる
・エヘン虫のようになる
・ヒリヒリ感が強い
など、同じ上咽頭炎でも状態がかなり違うことがあります。
今回は、今までの漢方相談の経験を通じて、
店主自身の中で見えてきた、
慢性上咽頭炎の漢方薬の選び方のポイント
を整理してみたいと思います。
■ 慢性上咽頭炎の漢方は「今の粘膜の状態」で変わります
慢性上咽頭炎では、
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
・滋陰降火湯(じいんこうかとう)
などの漢方薬が使われていたり、ネットでも紹介されています。
また、
柴胡剤
補気薬
などを使うケースもあります。
ただ実際には、
・ネバネバして張り付く
・少量でも気になる
・エヘン虫のようになる
・ヒリヒリ感が強い
・乾燥感がある
など、人によって状態はかなり違います。
そのため、
「慢性上咽頭炎だからこの漢方」
という病名だけの選び方では、
うまく合わないケースも少なくありません。
大切なのは、
「慢性上咽頭炎」
という病名だけで考えるのではなく、
今の粘膜で何が起きているのかを整理していくことです。
例えば、
① 炎症がどれくらい強いのか
② 粘液が多いのか、ネバついているのか
③ 線毛の働きや粘膜の敏感さがどうなっているのか
こうした視点から考えていくと、
状態が見えやすくなると感じています。
■ 慢性上咽頭炎では、なぜ人によって症状が違うのか?
慢性上咽頭炎のご相談を受けていると、
同じ後鼻漏(こうびろう)でも、感じ方がかなり違うことがあります。
・サラサラ流れる
・ネバネバして張り付く
・少量なのに強く気になる
・エヘン虫のようになる
・乾燥してヒリヒリする
「後鼻漏=鼻水が多い状態」と思われがちですが、
実際の現場では、それだけでは説明できないケースが多くあります。
この違いには、
① 炎症の程度
② 粘液の量や性質
③ 線毛の働きや粘膜の敏感さ
が関係しています。
■粘膜の状態を「①炎症×②粘液×③線毛の働き」に分けて考える
慢性上咽頭炎では、
① 炎症が強い状態
② 粘液が停滞している状態
③ 線毛の働きが悪い状態・粘膜が敏感になっている状態
が複雑に重なっていることが少なくありません。
そのため漢方では、
清熱
去痰
補陰
理気
などを組み合わせながら、今の状態を整えていきます。
①炎症が強いタイプ(清熱)
・ヒリヒリ感が強い
・赤みがある
・黄色い痰や鼻汁が出る
・熱っぽい感じがする
このようなケースでは、
「炎症の熱」
が強く関係していることがあります。
このような場合は、
「熱を冷ます」
方向で考えていきます。
例えば、
・荊芥連翹湯
・涼解楽(銀翹散)
・五涼華
などが使われることがあります。
ただし、炎症だけを抑えても、
粘膜の弱りや過敏さが残っていると、戻りやすいケースがあります。
②ネバネバ・張り付きタイプ(化痰・利水)
・ネバネバした後鼻漏が続く
・のどに張り付いて取れない
・痰が切れない
・飲み込んでも残る感じがする
このような場合は、
「粘液をうまく流せなくなっている状態」
が関係していることがあります。
本来、鼻やのどの粘液は、
線毛の働きによって自然に運ばれています。
しかし、
・炎症が長引いている
・胃腸の働きが弱っている
・疲労が続いている
などの状態が重なると、
流れが悪くなることがあります。
例えば、
・半夏厚朴湯
・半夏白朮天麻湯
・温胆湯
・二陳湯
などを使うことがあります。
③エヘン虫・少量でも気になるタイプ(過敏・補陰)
実際には、後鼻漏の量がそれほど多くなくても、
・常にのどが気になる
・エヘン虫のようになる
・少量でも違和感が強い
・乾燥感がある
このようなケースでは、
線毛の働きの乱れや粘膜の敏感さ
が関係していることがあります。
上咽頭の炎症が長引くと、
少しの刺激でも強く反応する状態になり、
「ずっと気になる」
という感覚が続きやすくなります。
線毛の働き自体も乱れていると考えられます。
例えばインフルエンザのような強い急性炎症では、
線毛が大きく傷つき、回復までに3〜4週間かかるとも言われています。
慢性上咽頭炎では、炎症が長く続いているため、
線毛の働きも正常な状態から乱れている可能性があります。
・乾燥感
・刺激への敏感さ
・疲れると悪化する
といったケースでは、
気の不足や気の巡りも関係していることがあります。
例えば
・麦門冬湯
・滋陰降火湯
・亀鹿仙(きろくせん)
・半夏厚朴湯
・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
・衛益顆粒(えいえきかりゅう)
などを使うことがあります。
■ 実際には複数の状態が重なっているケースがほとんど
ここまで見ていただくと分かるように、
慢性上咽頭炎は、
「炎症だけ」
「痰だけ」
という単純なケースは少なく、
・炎症+過敏
・ネバネバ+胃腸虚弱
・乾燥+疲労
など、複数の状態が重なっていることがほとんどです。
そのため、
「慢性上咽頭炎だからこの漢方」
という病名だけで考えるよりも、
「今どの状態が中心なのか」
を整理しながら整えていくことが大切です。
■ まとめ|粘膜の状態を整えることが大切
慢性上咽頭炎では、
①炎症の程度
②粘液の量や性質
③線毛の働きと粘膜の敏感さ
が複雑に関係しています。
そのため、
清熱
去痰
補陰
理気
などを、今の状態に合わせながらバランスを取っていくことが重要です。
和ひのき薬局では、
後鼻漏や上咽頭炎という病名だけで判断するのではなく、
・粘膜の状態
・後鼻漏の質
・胃腸の状態
・疲労や睡眠
・生活習慣
なども含めて、現在の状態を確認しています。
長引く後鼻漏や慢性上咽頭炎でお悩みの方は、
「粘膜(炎症×粘液×線毛の働き)を整える」という視点から
身体を整理してみることも、
改善へのヒントになるかもしれません。
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同じ症状名でも、粘膜や後鼻漏の状態によって考え方が変わるケースを整理しています。
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► 「異常なし」と言われたのに、のどの違和感が続く…
3年以上繰り返していた慢性上咽頭炎が改善した50代女性の症例です。
→ 3年以上繰り返す慢性上咽頭炎|異常なしと言われた喉の違和感が改善(50代女性)




