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漢方薬の後鼻漏・上咽頭炎における粘膜強化について

漢方薬の後鼻漏・上咽頭炎における粘膜強化について

漢方薬の後鼻漏・上咽頭炎における粘膜強化について
上咽頭炎・後鼻漏の改善に対して
最後に粘膜強化という言葉で
まとめてしまうと
皆に同じ漢方を使っているという
誤解が生じているみたいです。

遠方の相談者の方との
会話で分かりました。





粘膜強化は、
粘膜の乾いている方には
潤いを与えていくことが
粘膜強化になります。

粘膜のむくみがあり
余分な水分が溜まっているなら
むくみを減らすことが
粘膜強化になります。

しかしどちらにも
共通して大切な事は
『気』を高めること
になります。

『補気』しながら
潤いを与えるのか、
余分な水を減らすのか
その方に合わせて
考えます。

時には気候の変化に対して
バランスが整うように
補気を考えます。

このように〇〇という漢方が
粘膜強化の漢方と
一概に言えません。

例えば 

夏の時期は暑くて汗も出るので
余分な痰が絡んで吐き出すのに
時間がかかる方は
少ない傾向にあります。

こんな時の補気は、
潤いを上げる方向で
多くの場合考えます。

逆に

冬の寒い時に
透明の鼻水が鼻の穴から
タラタラ出る様な時は
鼻水が多くならない様に
粘膜を整えます。

つまり余分な水が
鼻水として出ないように
粘膜のむくみを考慮します。

上咽頭炎・後鼻漏の
出ない状態の続く粘膜の状態と
今の粘膜の状態を比べてみて
そのギャップを埋めることが
最も重要です。

食養生を実行しながら
漢方薬を適切に選ぶことで
長引く鼻の不調の理由となる
粘膜の弱りの改善は早まります。

和ひのき薬局で
上咽頭炎・後鼻漏など
鼻やのど粘膜の相談は、
病院で治らなかったり
他の漢方薬局で治らない方です。

早い改善を目指すならば
改善策としての養生&漢方薬を
必要な理由を説明して
ご提案しますので
素直にやってみて下さい。

症状が出てから長い方
高齢の方ほど改善までの期間は
長くなります。

実際にこれだけかかる
という意味ではありませんが
こじらせている場合ほど

焦らず
半年位先を見て
じっくり体質改善するという
「根気」も持って下さい。