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長引く上咽頭炎・のど粘膜の不調

長引く上咽頭炎・のど粘膜の不調

五臓の「肺」は
大腸・鼻・皮膚とつながっており
粘膜の不調は出やすいです。





10月を過ぎて気温が下がり
空気が乾燥してくると
「肺」の不調でお困りの方は
徐々に症状が出やすくなります。

例えば
・風邪を引きやすい
・咳が出る
・痰が絡む
・透明な鼻水が続く
・のどがイガイガする
・皮膚が乾燥する
というのは典型です。

多くの方は
その出た症状に効果のある
治療薬を服用して
症状を抑えようとします。

それはそれで良いのですが
もしも繰り返している場合
それを治していると言えます???

そういった場合
効く薬を飲んでも
効果が出ていないので
「この薬は効かない」と
考える方は多いです。

しかし「別の治療薬を選ぼう」
という視点ではなく
『自分に治すだけの力がない』
考えてみるとやることが
変わってきます。

『治すだけの力がない』と言うのは
・悪いのではなく弱っている
・症状の出ない状態を維持できる力がない
・治療薬が効く状態ではない
・回復できる力がない
・戻る力が落ちたままの状態
・自然治癒力の低下
などなど言い換えもできます。


治療薬を症状があるからという理由で
漫然と継続している場合は
視点を少し変えてみましょう!!!

つまり
治す力を高める
回復させる体力を戻すことを
一緒に行ってみましょう!


薬は2つのタイプが実はあります。

「効く薬」と「治す薬」です。

効く・・・症状を抑える目的
治す・・・治癒力を高める目的

「痛い」という場合
西洋医学では、検査で異常ない場合など
病名は違っても痛みには鎮痛剤が出ます。

しかし中医学では
痛みの原因を探り
必要な漢方薬を選んでいきます。

痛みの原因が
冷えなら温める薬
気滞(ストレス)なら理気薬
血の不足なら補血薬という様に
薬は違ってくるのです。

長くなりましたが
言いたい事は
不調が長引いている場合ほど
原因を中医学的に考えて
「原因から改善して欲しい」
ということです。

上咽頭炎でのどに炎症が有れば
清熱が必要な場合は多いです

また
のどの潤い不足場合では
補陰をします。

起こっている原因を探り
必要なことを行って
症状が出ている状態を
整えましょう!

特にこじらせている場合ほど
優先順位を付けて
状態の改善を行っていき
症状が楽になって
最終的に出ない状態が続つ時が
それを治ったと考えましょう。

生活習慣の改善
特に飲食の注意は必須です。

治すことを行っていくと
仮に症状が起こった場合でも
早く回復しやすいし
症状も軽い場合が多いです。

この違いが効果です。

そしてそれを更に続けていくと
いつも出ていた症状が
出ないまま過ぎていければ
完全に治った状態を手に入れた
と考えてみて下さい。

長年の慢性化した方であれば
体質改善として
ロングスパンで考えた方が
良い気もします。

細胞は食べたもの材料にして
常に入れ替わっているのです。

入れ替わっているというのは
今後一生今とずっと同じではない
とも言えるのです。

ロングスパンでは
受け取り方と感情も重要ですので
心の状態・心理学の要素も取り入れて
慢性病ですらプラス発想して
今を過ごしていくことも
体質強化には大切と考えております。

仮に同じ状態であれば
心の中に
「自分は治す力を持っている」と
信じられる人は強いと
経験的に感じます。

今寝てしまっていても
『覚醒』するという感覚かな?