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【糖尿病インスリン治療中の後鼻漏】空腹感なく食事をしていた漢方症例(70代女性)

【糖尿病インスリン治療中の後鼻漏】空腹感なく食事をしていた漢方症例(70代女性)

「お腹が空いていないのに、食べていませんか?」

後鼻漏(こうびろう)のご相談を受けていると、
この食べ方が関係しているケースは少なくありません。

今回は、インスリン注射をされている方の症例です。


■空腹ではないのに食べている状態
70代女性。

糖尿病で、毎食前にインスリン注射を行っていました。

ただ、ご本人は
「お腹が空かない」状態が続いており、
それでも注射のために無理に何かを食べている状況でした。

通常であれば、
空腹でなければ一食抜くことも一つの選択になりますが、
インスリンの関係でそうもいかず、
ご本人も困っておられました。


■漢方で楽になるが、あと一歩が抜けない
後鼻漏の漢方相談を開始すると、
症状自体は軽くなっていきました。

ただ、
・喉に落ちる感じが残る
・鼻汁を出す回数が減りきらない
といった「あと一歩」の状態が続いていました。

ここで見えてきたのが、
食べ方の問題でした。


■処理できないものを入れ続けていた
体は本来、
食べたものを消化・吸収・処理する力があります。

しかし、

空腹でない状態で食べ続けると、
この処理が追いつかなくなります。

すると、
処理しきれなかった水分や老廃物が
体の中に余っていきます。

この余分な水が上にあがると、
鼻やのどに現れ、
後鼻漏として感じられるようになります。

問題は何を食べているかではなく、
どう食べているかにありました。


■転機:食事と注射の見直し
ある時、医師に相談していただき、
食事回数やインスリン注射の回数を
少しずつ調整していくことになりました。

・空腹を感じるタイミングに合わせて食事
・食事回数を1日2回にする日もある

このように変化していく中で、
ヘモグロビンA1c(血糖コントロールの目安)も
7点台後半 → 6点台へ改善。

それと同時に、
後鼻漏もかなり軽減し、
鼻汁を吐き出す回数も減っていきました。


■なぜ良くなったのか
この変化の本質はシンプルです。

体の処理力に合った食べ方に変わったこと

無理に食べることをやめ、
「空腹」という体のサインに合わせたことで、
余分な水分が生まれにくくなり、
結果として後鼻漏も改善していきました。

体は、受け入れられる状態で入ってきたものしか、
うまく処理することができません。


■カロリーだけでは見えない問題
病院では、
血糖値やカロリーを基準にした指導が中心になります。

それはとても大切な視点ですが、
・空腹かどうか
・胃腸が受け入れられる状態か
といった「体の感覚」は、
あまり重視されないこともあります。

今回のように、
数値は守っているのに、症状は続く
という場合には、
こうした「ズレ」が起きていることもあります。


■同じような状態は少なくありません
後鼻漏が長引いている方の中には、
・空腹でないのに食べている
・間食が習慣になっている
・食後にだるくなる、眠くなる
といった状態の方が少なくありません。

もし思い当たることがあれば、
それは体からのサインかもしれません。


■まとめ
後鼻漏は、
「何を食べるか」だけでなく
「どう食べているか」によっても左右されます。

体の声を無視して食べ続けていると、
処理しきれなかったものが症状として現れます。

今回のケースも、
食べ方を整えたことで、体が整い始めた
そんな一例でした。

体は常にサインを出しています。

そのサインに気づけるかどうかが、
整うきっかけになることも少なくありません。


あわせて読みたい
後鼻漏が治らない理由|「出せない体」になっていませんか?水と巡りの見直しポイント


■和ひのき薬局の漢方相談について
後鼻漏は、
症状だけを見ていてもなかなか改善しないことがあります。

・体質(気・血・水のバランス)
・食事や生活習慣
・これまでの経過

こうした背景を一つひとつ整理しながら、
その方に合った整え方を一緒に考えていきます。

「いろいろ試しているのに良くならない」
「あと一歩が抜けない」

そんな状態が続いている方は、一度ご相談ください。