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病名より大切な〇〇?長引く後鼻漏・上咽頭炎に必要な漢方は?

後鼻漏・上咽頭炎といった
鼻・のどの不調は時間の経過とともに
変化していくことは多いです。
病名が同じであっても
身体で起こっている
症状は時間の経過により
変化しています。
漢方相談において
とても大切なことは
『現状どうなているのか?』
『状態の把握』になります。
例えば、、、
粘膜の炎症があれば
通常の粘液はサラサラ状態から
粘性が出るように変わります。
粘性があることで
「粘膜の炎症」を考慮していきます。
粘性のある粘液が過剰になり
口から吐き出せる場合ならば
粘膜の炎症があり
余分な水が多い状態
と判断します。
一方で
粘液を口から多く吐き出せない場合
粘膜に炎症はあるが
余分な水は少ない状態
になります。
この違いで
去痰・利湿といった余分な水を抜く
生薬の必要があるかないか
判断します。
粘性が上がった状態で
さらに熱の強い状態であれば
粘液の色は白から黄色茶色緑色など
へ変化します。
こういったケースでは
炎症を抑える清熱解毒の薬が必要となり
必要な処方を考えます。
また
炎症にも種類があります。
急性の炎症の特徴は
短期的には激しいですが
数日で症状が治まるのが
普通です。
急性炎症には西洋医学の治療は得意です。
炎症の原因となるバイ菌に対して
抗生物質が有益です。
急性の炎症による副鼻腔炎の治療に
クラリスロマイシンなど抗生物質と
痰の切れを良くする
カルボシステインやアンブロキソールは
一緒に処方されています。
しかし
風邪を引いたあとに副鼻腔炎になり
不快な後鼻漏を感じるようになったとか
不快な後鼻漏でのどを診てもらったら
上咽頭炎と診断されたなど
風邪が治りきらない場合に
病名が変わっていくことは多いです。
急性の炎症が治まらず
慢性化して治らない状態が
続いてしまうようになります。
慢性的に炎症が続くので
粘膜の潤いが長引けば長引くほど
失われます。
これは木で例えると
湿った木から乾いた木になる感じです。
火(炎症)を付けたら
乾いた木の方が燃えやすい状態で
ますます炎症が慢性化しやすい状態へ
移行していくことになります。
慢性鼻炎が長く続いた場合に起こる
萎縮性鼻炎には特に多いですが
炎症が長引いた場合
粘液の水分がさらになくなると
干からびた鼻くそが
増えてしまうこともあります。
自分の鼻が臭いと感じる
ようになることもあります。
熱により水気が減少して
鼻粘膜の乾燥感が出てしまい
鼻奥の熱感を強く感じるようになる
場合もあります。
鼻の粘膜の乾燥から
ツッパリ感や痛みを感じることも
あります。
こういった状態を
漢方で考える場合
炎症の程度に合わせて清熱
粘膜の潤いが高まるように補陰
を行い
正常な状態の粘膜へ整えることを
考えます。
粘膜は鼻と上咽頭は同じ構造です。
鼻粘膜で起こったことが
のどで起こる場合に
慢性上咽頭炎と考えて良い
と思っています。
→詳しくはこちらを下段までお読みください。
粘膜の線毛細胞で
粘液を保っていますが
線毛細胞が剥がれて
粘液を保てない状態で
粘膜に炎症があるので
流れてきた粘液が煮詰まって
線毛細胞がない粘膜を覆う
感じになります。
この状態になると
・粘液がへばりつく
・イガイガする
・のどの不快感
・エヘン虫がいる
・痰がらみ
・のどの違和感
と言った訴えを
されるようになります。
これらは
実際には清熱薬や補陰薬を使って
良くなっていくケースを
数多く経験してきたことによる
考察です。
鼻とのど(上咽頭)の位置は違いますが
相談時に考えていることは
炎症の場所(→鼻・のど・鼻のど両方のどこか)
炎症の程度(→粘度・色から判断)
余分な粘液の量(→吐き出せるかどうか)
について
正常な状態を比較してどう違っていて
その違いを気血水のバランスと
気血水を担う五臓の乱れが
どうなっているか?
現状把握に努めています。
現状が分かると
戻し方としての治療も
みえてきます。
現状の状態は
十人十色で違いますので
後鼻漏だから◇◇湯
上咽頭炎だから〇〇湯という感じで
漢方薬は決められません。
漢方相談のでは
1人1人後鼻漏が起こる
状態を確認したのち
先ずはバランスの乱れを
しっかり説明します。
次にどうすると良くなるのか?
治し方をお伝えて
必要な生活養生法を
どこまで実践できるか
確認します。
しっかり納得してもらえましたら
必要な漢方薬をご提案しますので
金額が合えば治療開始です。
初回相談は
・主訴を伺う
・身体全体の問診
・原因の説明
・治し方(生活養生&漢方薬)提案
という大まかな流れになります。
時間は約60分位平均でかかります。
症状を抑えるのではなく
『出ない状態が維持できる身体へ戻す』
という視点が大切です。
漢方(中医学)の身体の診立ては
西洋医学のそれとは異なります。
変化の喜びを共に味わえたら何よりです。
鼻・のどの不調は時間の経過とともに
変化していくことは多いです。
病名が同じであっても
身体で起こっている
症状は時間の経過により
変化しています。
漢方相談において
とても大切なことは
『現状どうなているのか?』
『状態の把握』になります。
例えば、、、
粘膜の炎症があれば
通常の粘液はサラサラ状態から
粘性が出るように変わります。
粘性があることで
「粘膜の炎症」を考慮していきます。
粘性のある粘液が過剰になり
口から吐き出せる場合ならば
粘膜の炎症があり
余分な水が多い状態
と判断します。
一方で
粘液を口から多く吐き出せない場合
粘膜に炎症はあるが
余分な水は少ない状態
になります。
この違いで
去痰・利湿といった余分な水を抜く
生薬の必要があるかないか
判断します。
粘性が上がった状態で
さらに熱の強い状態であれば
粘液の色は白から黄色茶色緑色など
へ変化します。
こういったケースでは
炎症を抑える清熱解毒の薬が必要となり
必要な処方を考えます。
また
炎症にも種類があります。
急性の炎症の特徴は
短期的には激しいですが
数日で症状が治まるのが
普通です。
急性炎症には西洋医学の治療は得意です。
炎症の原因となるバイ菌に対して
抗生物質が有益です。
急性の炎症による副鼻腔炎の治療に
クラリスロマイシンなど抗生物質と
痰の切れを良くする
カルボシステインやアンブロキソールは
一緒に処方されています。
しかし
風邪を引いたあとに副鼻腔炎になり
不快な後鼻漏を感じるようになったとか
不快な後鼻漏でのどを診てもらったら
上咽頭炎と診断されたなど
風邪が治りきらない場合に
病名が変わっていくことは多いです。
急性の炎症が治まらず
慢性化して治らない状態が
続いてしまうようになります。
慢性的に炎症が続くので
粘膜の潤いが長引けば長引くほど
失われます。
これは木で例えると
湿った木から乾いた木になる感じです。
火(炎症)を付けたら
乾いた木の方が燃えやすい状態で
ますます炎症が慢性化しやすい状態へ
移行していくことになります。
慢性鼻炎が長く続いた場合に起こる
萎縮性鼻炎には特に多いですが
炎症が長引いた場合
粘液の水分がさらになくなると
干からびた鼻くそが
増えてしまうこともあります。
自分の鼻が臭いと感じる
ようになることもあります。
熱により水気が減少して
鼻粘膜の乾燥感が出てしまい
鼻奥の熱感を強く感じるようになる
場合もあります。
鼻の粘膜の乾燥から
ツッパリ感や痛みを感じることも
あります。
こういった状態を
漢方で考える場合
炎症の程度に合わせて清熱
粘膜の潤いが高まるように補陰
を行い
正常な状態の粘膜へ整えることを
考えます。
粘膜は鼻と上咽頭は同じ構造です。
鼻粘膜で起こったことが
のどで起こる場合に
慢性上咽頭炎と考えて良い
と思っています。
→詳しくはこちらを下段までお読みください。
粘膜の線毛細胞で
粘液を保っていますが
線毛細胞が剥がれて
粘液を保てない状態で
粘膜に炎症があるので
流れてきた粘液が煮詰まって
線毛細胞がない粘膜を覆う
感じになります。
この状態になると
・粘液がへばりつく
・イガイガする
・のどの不快感
・エヘン虫がいる
・痰がらみ
・のどの違和感
と言った訴えを
されるようになります。
これらは
実際には清熱薬や補陰薬を使って
良くなっていくケースを
数多く経験してきたことによる
考察です。
鼻とのど(上咽頭)の位置は違いますが
相談時に考えていることは
炎症の場所(→鼻・のど・鼻のど両方のどこか)
炎症の程度(→粘度・色から判断)
余分な粘液の量(→吐き出せるかどうか)
について
正常な状態を比較してどう違っていて
その違いを気血水のバランスと
気血水を担う五臓の乱れが
どうなっているか?
現状把握に努めています。
現状が分かると
戻し方としての治療も
みえてきます。
現状の状態は
十人十色で違いますので
後鼻漏だから◇◇湯
上咽頭炎だから〇〇湯という感じで
漢方薬は決められません。
漢方相談のでは
1人1人後鼻漏が起こる
状態を確認したのち
先ずはバランスの乱れを
しっかり説明します。
次にどうすると良くなるのか?
治し方をお伝えて
必要な生活養生法を
どこまで実践できるか
確認します。
しっかり納得してもらえましたら
必要な漢方薬をご提案しますので
金額が合えば治療開始です。
初回相談は
・主訴を伺う
・身体全体の問診
・原因の説明
・治し方(生活養生&漢方薬)提案
という大まかな流れになります。
時間は約60分位平均でかかります。
症状を抑えるのではなく
『出ない状態が維持できる身体へ戻す』
という視点が大切です。
漢方(中医学)の身体の診立ては
西洋医学のそれとは異なります。
変化の喜びを共に味わえたら何よりです。