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アトピー 熱くて眠れない

アトピー 熱くて眠れない

最高気温が30℃位になる
時期になると
睡眠の質が悪くなる方は
多くなります

慢性化したアトピーの方は
身体の潤い不足があり
熱を冷ましにくい状態が
ベースにあります

その状態で余分な熱が
溜まってしまっているので
気温が上がる時期は
かゆみ・赤味・ジュクジュクなど
アトピーが悪化する方は
多くなります

夏に皮膚が乾燥して
白い粉がパラパラと
はがれる事も稀にありますが
先ずは清熱して
余分な熱(湿熱・血熱・熱毒)を
無くしましょう

清熱薬を使用するだけで
余分な熱が減少するため
睡眠の質が良くなって
寝付きが悪かったり
途中目が覚めやすかったり
が改善する方は実に多いです

ただし注意することは
熱がこもる感じで
睡眠の質が悪くなる原因は
『余分な熱がある場合』の他に
『冷ます力がない場合』もあり
漢方薬を使用する時は
体質を考慮して
原因をしっかり考えましょう

余分な熱がある場合
黄連解毒湯・清営顆粒・瀉火利湿顆粒
五涼華・白虎加人参湯・加味逍遥散
星火温胆湯などを
体質別で使用するケースが多いです

冷ます力がない場合
天王補心丹・酸棗仁湯・瀉火補腎丸
黄連阿膠湯・二至丹などを
体質に合わせて使用しています

睡眠に対して
漢方薬は飲むタイミングも
大事になります

また
漢方を服用する他に
生活養生はセットで必要です

例えば
・就寝前の入浴を控える
・冷房を上手に活用する
・スキンケアして肌を整える
・アイスノンなどで頭を冷やす

・食事は就寝する3時間前に終える
・ストレッチをする
などなどしっかり眠るための
準備を行って下さい

気温が急上昇して一日の気温差が大きい時期
梅雨入りして湿度も上がる時期
真夏の暑さが厳しい時期
自分では制御できない外因により
眠れなくなることは多いですが
睡眠の質は工夫により上げられます

しっかり睡眠できる様になると
秋・冬の乾燥の時期にも
潤いがしっかり保てる様に
なっていきますので
今だけではありません

潤いが上がると
自分で冷ませる様にもなり
睡眠は良くなります

暑い時期に睡眠が悪くなる方は
良い習慣を早く作ることで
皮膚は悪くなりにくくもなるため
漢方を飲みながら
無理なく当たり前にできる様に
習慣改善・クセ直しを
しっかり行いましょう

暑い時期は毎年やってきます