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後鼻漏 のど 痰が出せない

後鼻漏 のど 痰が出せない

後鼻漏の相談で
起こっている症状を
質問すると
「のどに痰が絡まって出せない」
という訴えがあります

この状態は結果ですので
どうしてそうなっているのか?
起こっている理由・原因が
重要となります

実際にここをしっかり
個別に
考えていかないと
必要な漢方薬は
選べません。

3年位前から
和ひのき薬局をご愛顧
いただいている方の例ですが
後鼻漏の相談が最初でした。

・鼻水がのどに落ちる
・痰が切れない
・のどがイガイガする
・咳が長引いている
など症状が出ていました。

この時に使用した漢方薬は
二陳湯をベース薬にして
痰湿(余分な水)を抜く
方向性で改善していきました。

それから他の不調も
相談を受けて
リウマチが落ちついて鎮痛剤を減量したり
HbA1cが下がって糖尿病薬を減量したり
色々と体質の改善ができ
化学薬品を減薬できる様に
なっていきました。

気力ある体力も高まって
だるさが無くなったり
睡眠の質が上がったり
身体は元気になりました。

最初の後鼻漏については
状態がとても良いので
来店されても
症状を訴える間隔は
だんだん間が
空いていきました。

そして先日のご来店時
久しぶりに
「前の鼻の漢方を下さい」と
以前使用した漢方薬を
指名されました。

「痰がのどに絡まって出せない」
とのこと。

同じ漢方薬を指名されたので
単に販売することは
楽で簡単ですが
思い込みを捨てて
質問をしました。

すると
以前とは違うと判断して
のどの潤いを高める
(水を増やす)漢方薬を
説明して販売しました。

それから1週間後の本日
再来店され様子を伺うと
「良く効いて痰が切れて出せる様になった!」
と言われました。

以前までは
余分な水を抜く漢方薬でしたが
今回は粘膜に水を与えて潤す漢方薬が
効果を出しました。

ここで何が言いたいかというと
同じ方で同じ痰の不調であっても
原因が違えば
漢方薬は違うという事です。

「以前良かったから」と
自己判断で漢方薬を
服用することは
正しいとは限らないですね。

また、別の方で同じ症状が改善したから
その漢方薬を相談なしに飲むというのは
正しくない場合も多いです。



病名で漢方薬を決めるとか
別の人が効いたからとか
止めた方が良いです。

信頼できる専門家へ
じっくり相談してもらって
必要な養生のアドバイスも受けて
漢方薬は服用した方が良いでしょう。

必要な漢方薬(解決策)は
しっかり話を伺わないと
決めることできない
と思います。