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「良くなったのに再発…」後鼻漏が繰り返す理由|60代女性のケース
「一度よくなったのに、また後鼻漏が出てきた…」
このご相談はとても多く、
実際に店頭でもよくあるパターンです。
・後鼻漏(こうびろう)がなかなか治らない
・一度よくなったのに、またぶり返す
・副鼻腔炎も繰り返している
このような方の多くに共通しているのが、
症状は軽くなったけど、体はまだ整っていない
という状態です。
今回は、その典型的な症例をご紹介します。
◆症例:60代女性・長引く後鼻漏と副鼻腔炎
この方は「後鼻漏」を主訴に来店されました。
お話を伺うと、
・右ほほの痛み
・右上の歯の痛み
・額の頭痛
・めまい
・目の疲れ
・朝起きると粘液を吐き出す
といった症状がありました。
朝起きた瞬間から、のどに張りつく不快感。
人と話すときにも気になり、
「またか…」と感じる日が続いていたと思います。
◆なぜ後鼻漏が続いていたのか?
これらの症状から、
副鼻腔に慢性的な炎症があり、
粘膜の腫れによって粘液が滞っている状態と判断しました。
本来は流れるはずの粘液が、
・ドロドロになり
・排出されにくくなり
・のどへ流れ落ちる(後鼻漏)
という状態です。
さらにこの方は、
・手足の冷え
・肩こり
といった状態もあり、
体全体の巡りも弱く、流れが滞りやすい状態でした。
◆体質の背景:「脾虚+痰湿+巡りの弱さ」
今回の本質はここです。
この方は胃腸の働きが弱く(脾虚)、
余分な水分をうまく処理できない状態に加えて、
その水分を動かす力(気血の巡り)も弱く、
溜まったまま動けない状態
になっていました。
つまり、
・粘液ができやすい
・そして流れにくい
という状態です。
◆治療の考え方:「効く」と「治す」は違う
このような場合、漢方では2つの視点で考えます。
① 今の症状を楽にする
→ 溜まった粘液を出す(効く対応)
② 再発しない体に整える
→ 胃腸と巡りを立て直す(治す対応)
この2つは、似ているようでまったく別です。
◆経過:症状は改善、しかし…
漢方を服用していただくと、
2か月ほどで後鼻漏はほとんど気にならない状態になりました。
また、体全体の巡りが整ってくることで、
・頭痛
・めまい
といった症状も起こりにくくなり、
仮に不調が出ても、以前のように長引かず
自然に回復できる状態へと変化していきました。
これは、
体全体のバランスが整い始めたサイン
でもあります。
◆しかし中断 → 再発
症状が楽になると、
「もう大丈夫かな」
と感じ、次第に服用が途切れ、
そのまま中断されました。
その結果、2週間ほどで
・後鼻漏の再発
・不快感のぶり返し
が起こり、再来店されました。
◆なぜ再発したのか?
今回の一番大事なポイントです。
溜まっていた粘液は出た
しかし体質はまだ変わっていなかった
つまり、
症状は軽くなったけど、
まだ「治ってはいなかった」状態
です。
◆よくある誤解
多くの方が、
「症状がなくなった=治った」
と思ってしまいます。
ですが慢性の後鼻漏では、
・症状が消える
・体が整う
この2つは別です。
ここを勘違いすると、
今回のように再発を繰り返してしまいます。
◆本当に治すとはどういうことか?
今回のように、
・胃腸が弱い
・水分が溜まりやすい
・巡りが弱い
といった状態がある場合は、
体の土台から整えていくことが必要です
「楽になったところからが本当のスタート」
とも言えます。
◆あなたはどうですか?
・一度よくなったのに再発している
・薬をやめるとまた戻る
・何度も繰り返している
このような方は、
まだ体の根本が整っていない可能性があります。
◆まとめ
後鼻漏は、
「鼻やのどだけの問題」ではなく
「体全体の状態のサイン」です。
だからこそ、
その場しのぎではなく
再発しない体づくり
もセットで大切になります。
※本当に治った状態とは
症状の出ない状態を維持できる
身体のバランスに整った状態です。
具体的には、
・気血水の巡りが整い
・余分なものが溜まらず
・停滞せずに流れている状態です。
この状態になることで、
症状が出にくくなり、
もし不調が出ても自然に回復できる身体へと変わっていきます。
「なぜ繰り返してしまうのか?」
「自分の体はどんな状態なのか?」
一人ひとり原因は違います。
しっかりお話を伺いながら、
その方に合った整え方をご提案しています。
気になる方は、いつでもご相談ください。
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なぜこの方は改善したのか。
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後鼻漏は「結果」であって、原因ではありません。
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→後鼻漏が治らない理由|「出せない体」になっていませんか?




