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・後鼻漏でのどがイガイガ・エヘン虫?|咳ではなく“鼻”が原因かも?

・後鼻漏でのどがイガイガ・エヘン虫?|咳ではなく“鼻”が原因かも?

・後鼻漏でのどがイガイガ・エヘン虫?|咳ではなく“鼻”が原因かも?

「のどがイガイガして気になる…」
「咳じゃないけど、“エヘン”としたくなる…」

そんな違和感が長引いている方、
その原因は“のど”ではなく“鼻”にあるかもしれません。

 
 実は多い「後鼻漏」が原因のイガイガ感

和ひのき薬局にご相談いただく中でも、
・風邪でもないのに、のどが気持ち悪い
・咳ではないが、つい「エヘン」としたくなる
・のど飴を舐めていないと落ち着かない
といった訴えの裏に「後鼻漏」が
隠れていることはよくあります。

後鼻漏とは鼻水が鼻の奥からのどへ流れ落ちてくる状態です。

本人は「鼻水は出ていない」と思っていても
鼻の奥(上咽頭)に慢性的な炎症や粘りがあることで
知らず知らずのうちにのどへ刺激を与え続けていることがあります。

この刺激によって、
のどが乾燥したような感じ・ムズムズ・イガイガ感・声のかすれなどが起こり、
やがて「エヘン」「カッ」といった“咳払い”が習慣のようになっていきます。

 
鼻が原因とわかることで改善の道が見える

症状が「のど」にあると、
ついのど飴やスプレー、市販のトローチなどで
対応してしまいがちです。

もちろん一時的に楽になることもありますが、
本当の原因が鼻の奥にある場合、
根本的な改善にはつながりません。

実際に和ひのき薬局でも
「何年もエヘン虫で困っていたけれど鼻のケアで大きく改善した」
という方は多くいらっしゃいます。


実際にあったご相談例

【例1】40代女性
風邪のあと、咳だけが何週間も続き、
病院では「特に異常なし」と言われたが、
咳止めも効かず苦しいまま来局。

詳しくお話をうかがうと、
朝晩に鼻水が喉へ落ちる感じがあり、
診断は後鼻漏タイプ。

漢方で体内の水分代謝を整え、
のどの違和感が2週間ほどで改善。

【例2】60代男性
長年、のど飴が手放せない生活。
会話の途中で「エヘン」とする癖が抜けず悩んでいた。
耳鼻科では異常なし。

舌の状態から胃腸に湿気がこもっていると判断し、
甘い物と冷たい物の制限とともに漢方を併用。

1か月ほどでのどのイガイガが軽減し、
飴も減らせるように改善。

 
飲食と体質を整えることが大切

後鼻漏に伴うのどの違和感では、
漢方では「肺・脾・腎」といった
五臓のバランスを見ていきます。

とくに脾(=胃腸)の弱りが、
水分代謝の低下を招くケースが非常に多いです。

以下のような食習慣は
体に「余分な水(湿)」をためやすく、
鼻水や痰を悪化させる原因になります:

・体温より冷たい飲み物・アイス類
・甘いもの(砂糖・チョコ・スイーツ)
・もち米・団子など粘りのある炭水化物
・揚げ物・スナックなど油っこい物

無理に完璧にやめる必要はありませんが
「控える意識」をもつだけでも
のどの違和感が和らいでくる方は多いですよ。

 
のどの違和感が長引く時は

のどの症状が数週間〜数か月以上続いている場合、
ただの風邪とは違い
慢性の炎症粘膜の過敏性が関係していることは多いです。

原因がはっきりしないまま長引く症状は
生活の質にも大きく影響します。

「エヘン虫をなんとかしたい」
「のどの違和感がずっと取れない」
そんなときは後鼻漏の可能性も視野に入れて
専門家に一度相談されることをおすすめします。


まとめ

のどのイガイガ・エヘン虫が長引いている方へ。
それは「のど」そのものではなく、
鼻の奥からの刺激=後鼻漏が原因かもしれません。

漢方では体質や生活のクセを丁寧に見ながら、
根本から整えていきます。

気になる方は我慢せずに早めにご相談下さいませ。