ブログ
後鼻漏はなぜ治りにくいのか?漢方薬局からのヒント

「鼻水がのどに流れてきて、ずっと不快なんです」
「痰がいつも喉にからんで取れません」
「耳鼻科では異常なしと言われたけど、全然良くならなくて…」
こうしたお悩みで、後鼻漏の相談に来られる方が
和ひのき薬局では増えています。
一見、単なる鼻水の症状に見える後鼻漏。
でも実際には、
なかなか治らない・原因が分かりにくい・生活に支障が出る
という三重苦のようなつらさがあると思います。
今回は、そんな後鼻漏が「なぜ治りにくいのか?」について、
今まで多くの相談を受けてきた経験も踏まえて
漢方薬局の視点からお伝えしてみたいと思います。
---
◆ 後鼻漏は「結果」であり「体質のサイン」
まず最初にお伝えしたいのは、
後鼻漏は体からの訴え・サインの1つ
ということです。
西洋医学では「副鼻腔炎」「アレルギー性鼻炎」「上咽頭炎」などの病名がつく場合も多いですが、
それでも原因が不明だったり、治療をしても長引いたりすることが少なくありません。
漢方では、鼻水がのどへ垂れていくこの状態を
「水湿(すいしつ)」や「痰飲(たんいん)」
という余分な“水”の停滞と考えます。
つまり、身体の水分代謝が
うまくいっていない証拠と考えます。
---
◆ 漢方で見る「後鼻漏が治りにくい人の特徴」
和ひのき薬局でこれまで相談を受けてきた中で、
以下のような体質の方に後鼻漏が慢性化しやすい傾向が見られます:
✅ 冷え性タイプ(寒湿)
・手足が冷える、冷たい飲み物が好き
・むくみやすい、痰が粘る
・胃腸が弱く、食後に眠くなる
→ 対応処方例:苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯など
✅ ストレスタイプ(気滞)
・胃が張る、ゲップが多い
・喉に詰まった感じ(梅核気)がある
・緊張しやすく眠りが浅い
→ 対応処方例:逍遥顆粒、半夏厚朴湯など
✅ 潤い不足タイプ(陰虚)
・のどや口が乾きやすい
・空咳が出る、寝汗をかきやすい
・疲れがなかなか抜けない
→ 対応処方例:麦味参顆粒、滋陰降火湯など
---
◆ 漢方薬局でできること:あなたの体質に合わせて考える
「この漢方が後鼻漏に効く」という画一的な考え方ではなく、
あなたのからだ全体を見て最適な処方を考えていくことが
漢方相談の視点です。
漢方で「症状を抑える」ではなく
『症状の出ない状態を維持できるバランスへ整える』と考えます。
たとえば同じ後鼻漏でも、
・鼻水が透明でサラサラ → 冷えによる水分の偏り
・鼻水が黄色く粘る → 熱や炎症が関係
・のどの乾燥+痰が切れない → 潤い不足
というふうに、状態に合わせてアプローチを変えます。
また、漢方薬だけでなく、
「水のとり方」
「毎日の飲食」
「入浴の仕方」
「就寝時間」なども一緒に見直すことで
回復力がぐっと高まります。
---
◆ 「治らない…」とあきらめる前に
「もうずっとこのままなのかな」
「どこに相談すればいいか分からない」
そう感じている方にこそ、
症状ではなく体質を見てくれる相談先は必要です。
当薬局では、無理にお薬をすすめたり、
症状で決まった処方を出すことはありません。
お話をゆっくり伺い、
あなたの今の状態を一緒に整理しながら、
負担の少ない方法をご提案しています。
何をしても良くならないとお困りの方は
和ひのき薬局へ一度ご相談くださいませ。
後鼻漏が治りにくいのは、あなたが悪いわけではありません。
あなたの身体が「ちょっと整えてほしい」と
サインを出しているのです。
一緒にそのサインに向き合ってみませんか?
それは、自分の身体を対話しながら身体の扱い方を知るという側面もあります。
「痰がいつも喉にからんで取れません」
「耳鼻科では異常なしと言われたけど、全然良くならなくて…」
こうしたお悩みで、後鼻漏の相談に来られる方が
和ひのき薬局では増えています。
一見、単なる鼻水の症状に見える後鼻漏。
でも実際には、
なかなか治らない・原因が分かりにくい・生活に支障が出る
という三重苦のようなつらさがあると思います。
今回は、そんな後鼻漏が「なぜ治りにくいのか?」について、
今まで多くの相談を受けてきた経験も踏まえて
漢方薬局の視点からお伝えしてみたいと思います。
---
◆ 後鼻漏は「結果」であり「体質のサイン」
まず最初にお伝えしたいのは、
後鼻漏は体からの訴え・サインの1つ
ということです。
西洋医学では「副鼻腔炎」「アレルギー性鼻炎」「上咽頭炎」などの病名がつく場合も多いですが、
それでも原因が不明だったり、治療をしても長引いたりすることが少なくありません。
漢方では、鼻水がのどへ垂れていくこの状態を
「水湿(すいしつ)」や「痰飲(たんいん)」
という余分な“水”の停滞と考えます。
つまり、身体の水分代謝が
うまくいっていない証拠と考えます。
---
◆ 漢方で見る「後鼻漏が治りにくい人の特徴」
和ひのき薬局でこれまで相談を受けてきた中で、
以下のような体質の方に後鼻漏が慢性化しやすい傾向が見られます:
✅ 冷え性タイプ(寒湿)
・手足が冷える、冷たい飲み物が好き
・むくみやすい、痰が粘る
・胃腸が弱く、食後に眠くなる
→ 対応処方例:苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯など
✅ ストレスタイプ(気滞)
・胃が張る、ゲップが多い
・喉に詰まった感じ(梅核気)がある
・緊張しやすく眠りが浅い
→ 対応処方例:逍遥顆粒、半夏厚朴湯など
✅ 潤い不足タイプ(陰虚)
・のどや口が乾きやすい
・空咳が出る、寝汗をかきやすい
・疲れがなかなか抜けない
→ 対応処方例:麦味参顆粒、滋陰降火湯など
---
◆ 漢方薬局でできること:あなたの体質に合わせて考える
「この漢方が後鼻漏に効く」という画一的な考え方ではなく、
あなたのからだ全体を見て最適な処方を考えていくことが
漢方相談の視点です。
漢方で「症状を抑える」ではなく
『症状の出ない状態を維持できるバランスへ整える』と考えます。
たとえば同じ後鼻漏でも、
・鼻水が透明でサラサラ → 冷えによる水分の偏り
・鼻水が黄色く粘る → 熱や炎症が関係
・のどの乾燥+痰が切れない → 潤い不足
というふうに、状態に合わせてアプローチを変えます。
また、漢方薬だけでなく、
「水のとり方」
「毎日の飲食」
「入浴の仕方」
「就寝時間」なども一緒に見直すことで
回復力がぐっと高まります。
---
◆ 「治らない…」とあきらめる前に
「もうずっとこのままなのかな」
「どこに相談すればいいか分からない」
そう感じている方にこそ、
症状ではなく体質を見てくれる相談先は必要です。
当薬局では、無理にお薬をすすめたり、
症状で決まった処方を出すことはありません。
お話をゆっくり伺い、
あなたの今の状態を一緒に整理しながら、
負担の少ない方法をご提案しています。
何をしても良くならないとお困りの方は
和ひのき薬局へ一度ご相談くださいませ。
後鼻漏が治りにくいのは、あなたが悪いわけではありません。
あなたの身体が「ちょっと整えてほしい」と
サインを出しているのです。
一緒にそのサインに向き合ってみませんか?
それは、自分の身体を対話しながら身体の扱い方を知るという側面もあります。