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・春の後鼻漏は“花粉”だけじゃない? 五臓の「肝」もポイント

・春の後鼻漏は“花粉”だけじゃない? 五臓の「肝」もポイント

・春の後鼻漏は“花粉”だけじゃない? 五臓の「肝」もポイント
「春になると、喉に痰がからんでつらい」
「鼻水がのどに落ちてくる感じが強くなる」
そんなお悩み、ありませんか?

春は後鼻漏が悪化しやすい季節です。
「花粉症だから仕方ない」と思われがちですが、
実は、“体の内側のバランス”も春に大きく乱れやすいのです。


🌿 漢方では「春=肝の季節」と考えます
春は「肝(かん)」という臓腑が活発になる時期。
この「肝」は、現代でいう自律神経・ホルモンバランス・情緒の安定などに深く関わります。

春に起こりやすい不調として:

・イライラしやすくなる
・頭痛やめまいが出やすくなる
・喉が詰まった感じや異物感(梅核気)
・鼻水や痰が増えて、後鼻漏が悪化する
など、「粘膜+気の巡りの乱れ」が合わさるのが特徴です。


🌸 春の外的要因:花粉・寒暖差・黄砂・PM2.5…
春は外の環境もめまぐるしく変化します。

花粉や黄砂、PM2.5で鼻の粘膜が刺激される
昼と夜の寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすい
軽い風邪や喉の炎症が慢性化しやすい
これらが、「肝」のアンバランスと重なることで、
後鼻漏が悪化してしまうのです。


💡春の後鼻漏タイプ別:原因と特徴
タイプ
症状の傾向                      原因        対策の方向性          
イライラ+痰の多さ 喉のつかえ/のぼせ感/睡眠不良 →肝気鬱結     →気滞+リラックス
花粉刺激+鼻水 サラサラ鼻水→喉に流れる      →肺の過敏/粘膜弱り→粘膜を守る・補気
肌荒れ・口内炎+痰 熱がこもって痰がネバネバ    →肝火上炎     →清熱・解毒・体を冷ます
 

🍵 春の後鼻漏をやわらげる「食養生」のポイント
セロリ・しそ・春菊・三つ葉など「香り野菜」で気の巡りを改善
白きくらげ・れんこん・はちみつなどで粘膜の潤いUP
辛味・油っこいもの・アルコールを控え、内熱をためない


📘 相談の現場より:春に悪化しやすい方の特徴
40代女性の相談者さんで、春になると決まって後鼻漏が悪化。
イライラと喉のつかえ、睡眠の質も低下し、
何をしてもすっきりしない状態が続いていました。

「花粉症だけではなさそう」と感じて漢方相談へ。
結果的に「気の巡り」を整える漢方を使い、
温かい食事・生活リズムの調整で数週間後にはだいぶ楽になったとのこと。


🕊️ 春は、心も体も揺れやすい季節です
春は「始まりの季節」である一方、体も心もとてもデリケート。
粘膜のケアももちろん大事ですが、
気の巡りや内側のバランスを整えることが根本改善の鍵になります。