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後鼻漏の相談

後鼻漏の相談

病院で治療しても
鼻水がのどに流れる・のどのイガイガや違和感・のどの痛み等
が治らないとよく相談があります。

1つ1つの症状が起こっている理由は
多くの場合、後鼻漏のために
不快な症状が起こっています。

中には、気管支炎や咳ぜんそくの場合もありますが
後鼻漏の結果として症状が起こっている場合が
やはり多いですね。

後鼻漏とは、鼻汁がのどの流れているという状態のことで
病名ではないです。

後鼻漏を起こす原因が大事になります。

多くの場合、カゼを引いた後に気になり出したとか
もともと鼻炎が有って起こるようになったとか
蓄膿になってから不快と感じると言ったように
そもそも他の病気があります。

鼻汁は通常でも1.5L位は出ていると研修会で
教わりましたが、誰でものどに鼻汁は流れていますが
通常量以上の場合やドロドロ・ネバネバした場合が
問題になります。

鼻汁自体には、空気を加湿する役目だったり
ウイルスやゴミや花粉などを
洗い流して粘膜を守っていて大切なものです。


先月ご相談の方は、もともと季節性の鼻炎だったのが
一年中鼻の症状が出るようになって、3年位前から
後鼻漏に困るようになったという事でした。

慢性化した状態ですので、
西洋医学よりも漢方の方が得意です。

どうして後鼻漏になっているか
しっかりと話を伺って
胃腸の弱りと冷えが問題だと判断しました。

鼻汁は薄黄色で、ドロドロと粘性があるようです。

必要な薬を3種類、しっかりと理由を説明して
納得されて飲んでもらう事になりました。


それから3週間後にご来店。


相談前の不快な点数を100点満点とすると
50点位まで減ったと報告いただきました。

のどに落ちた鼻汁の色が
白色だけになり、量も減った様子。

他の状態も確認してもうしばらく同じ処方を
飲んでもらうようにしましたが
弁証論治にしたがって判断して
うまく行った感じです。

それから更に3週間後
点数は30点位まで減りました。

日中は後鼻漏が起こらなくなり
朝起きた時だけになりました。

1種類は減量して他の2種類は同じ量で
継続してもらいました。

薬は状態に合わせて変化させていきます。

この方の場合は、「胃腸の弱り」が主な理由でしたが
鼻汁がドロドロしてしまうことが不自然です。

体質の改善が必要で根気よく胃腸の強化をしていく
ご提案をしましたが
食事の見直しも養生として実行してもらっています。


漢方薬を止めたら再発したでは意味がないので
繰り返さない状態まで強化してもらいたいですし
そこまで導きたいものです。



後鼻漏だからこの漢方薬
と決まっている訳ではありません。

後鼻漏でお困りの方は、ご予約をいただき
じっくりと話を聞かせて下さいませ。

一人一人起こっている理由があるので
それに合わせて必要な方法(漢方薬と養生)を
ご提案します。