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慢性段階改善に進む時

慢性段階改善に進む時

アトピーの症状が、悪化して起こった
急性症状を改善するために
清熱利湿・清熱解毒・清熱涼血等で
炎症を抑えていきます。

すると段々と赤味・グジュグジュの状態が
改善していき、炎症が治まっていきます。

多くは便通が良くなって快便になり
おしっこの色は黄色から薄黄色に変わり量は増えてきます。

また皮膚の温度も高い状態が、
そんなに高いと感じにくくなっていきます。

そんな身体の状態と皮膚の症状を見ながら
次はドライスキンを改善していく慢性段階に
入っていきます。


この時、一気に漢方を変えるのではなく、
清熱の薬の徐々に減量して、
減らした分潤いを上げる漢方を
足すという感じになります。

一気に急性段階が終わったと判断して
薬を切り替えると、皮膚症状が
悪化することが多いので
注意して薬の変更をしていきます。

炎症の程度をしっかりと見極めながら
大便・小便・皮膚温・食欲等
総合的に判断して、ゆっくり・じっくり
慢性段階の改善を目指す方が良いと思っています。

気候の影響も大きいように感じていまして
暑い時期、清熱薬はよりゆっくりじっくり
長めに使った方が良いように感じています。

また炎症がぶり返してしまうと
清熱薬を増やして様子を見ることになり
却って慢性段階のドライスキン改善が
遅くなります。

漢方薬の継続に当たり予算のこともあると思いますが
急ぎ過ぎると良くないこともあります。

どの漢方薬を使うのかと漢方薬の切り換えのタイミングは
アトピーの専門家に任せて、
アトピー改善の養生に集中して下さい。

清熱薬の量が減った時に、良くない食べ物を摂ると
清熱(=炎症を抑える)してくれていた量が減るわけですから
皮膚症状が悪することもあります。