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舌がピリピリ・痰で喉が不快な後鼻漏|漢方で改善した70代女性

舌がピリピリ・痰で喉が不快な後鼻漏|漢方で改善した70代女性

舌がピリピリ・痰で喉が不快な後鼻漏|漢方で改善した70代女性
「舌がピリピリするのに原因が分からない」
「痰が喉に落ちてきて不快」
「後鼻漏もあって、なかなか良くならない」

このように、舌の違和感だけでなく、
痰や後鼻漏、喉の不快感が重なっている方がいらっしゃいます。

さらに、
・口の中が熱い感じがする
・唾液が多くて気になる
・喉に何か流れてくる感じがある
といった症状が一緒に出ていることもあります。

舌がピリピリすると
「舌だけに何か問題があるのでは?」
と考えたくなります。

しかし、いくつもの症状が重なっている場合、
舌だけを見るのではなく、
身体全体の状態を整理してみることで
症状が続いている背景が見えてくることがあります。

今回は、舌のピリピリと後鼻漏、
痰による喉の不快感が続いていた
70代女性の漢方相談をご紹介します。


■舌のピリピリと後鼻漏・痰が続いていた70代女性
70代女性。

後鼻漏があり、痰が喉に落ちてくるような不快感が続いていました。

耳鼻科にも通っていましたが、
大きな異常はないと言われ、
なかなか改善しない状態でした。

さらに詳しくお話を伺うと、
・舌がピリピリする
・口の中に違和感がある
・唾液が多く感じる
・痰が喉に落ちて不快
と、鼻や喉だけではない症状も重なっていました。

一つひとつを別々の症状として考えることもできます。

しかし漢方相談では、
「なぜ、この人の身体に
これらの症状が同時に起きているのだろう?」
という視点から身体全体を見ていきます。


■舌がピリピリする原因は一つではありません
舌がヒリヒリ、ピリピリする症状は、
舌痛症(ぜっつうしょう)と呼ばれることもあります。

舌の炎症だけでなく、口の乾燥、ストレスなど、
さまざまな要因が関係することがあります。

そのため、「舌がピリピリする=この原因」と
一つに決めることはできません。

今回特に気になったのは、
舌のピリピリだけではありませんでした。

後鼻漏がある。
痰が喉に落ちる。
唾液も気になる。

そして身体の状態や生活について詳しく伺っていくと、
・水分の摂り方
・胃腸の弱り
・水分の巡り
も関係していると考えました。


■「乾いているのに水が多い」という状態
今回の方の身体を考えるうえで
大きなポイントになったのが、
「必要なところは潤いが足りないのに、
余分な水分は身体に残っている」
という状態でした。

一見すると矛盾しているように感じるかもしれません。

乾燥しているなら、水分を増やせばよい。

水分が多いなら、水分を減らせばよい。

そう考えたくなります。

しかし実際の身体では、

「必要なところには潤いが足りず、
不要なところには余分な水がある」

ということが起こります。

中医学では、単純に身体の水分量だけを見るのではなく、
水分が必要な場所へきちんと巡り、
不要になった水分を外へ出せているかという
「水分の巡り」も大切にします。


■必要なところに届かず、余分な水が残っていた
水分がうまく巡らなくなると、
必要なところには十分な潤いが届かない一方で、
余分な水分は身体に残りやすくなります。

今回の方では、この状態が、
・舌のピリピリ
・口の中の違和感
・唾液が多く感じる
・痰が喉に落ちる
・後鼻漏による不快感
という、一見別々に見える症状に
つながっていると考えました。

だからこそ、
「舌がピリピリするから舌だけを何とかする」
「後鼻漏だから鼻だけを何とかする」
という見方ではなく、
身体全体の水分の巡りや胃腸の状態まで含めて
考える必要がありました。


■胃腸の状態も水分の巡りに関係します
中医学では、
胃腸は食べ物を消化するだけでなく、
身体の中の水分を適切に巡らせるうえでも
重要な働きをすると考えます。

胃腸が弱って水分をうまく処理できなくなると、
余分な水分が身体に残りやすくなります。

そのため、
・水分をたくさん摂っている
・胃腸が弱い
・食後に身体が重くなる
・身体が重だるい
・痰や鼻水が多い
といった状態が重なっている場合は、
単純に「もっと水分を摂ればよい」とは限りません。

後鼻漏と水分摂取の関係については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
→後鼻漏と水分摂取|「飲みすぎ」が長引く要因になることがあります


■漢方と生活養生で身体全体を整える
今回のケースでは、舌のピリピリだけを目標に
漢方を考えたわけではありません。

後鼻漏や痰、唾液の状態、胃腸、水分の摂り方などを一緒に確認しながら、
身体全体の水分の巡りを整えていきました。

漢方と生活養生を続けていくことで、
後鼻漏や舌の違和感も少しずつ変化していきました。

ここで大切なのは、
「舌のピリピリには何を使うか」
「後鼻漏には何を使うか」
だけではありません。

なぜ舌のピリピリと後鼻漏が同時に起きているのか。

その人の身体の中で何が起きているのか。

そこを考えることが、
長引いている症状を整える手がかりになることがあります。


■同じような身体の状態でも、現れるサインは人によって違います
今回の方では、
・舌のピリピリ
・後鼻漏
・痰による喉の不快感
・唾液が多く感じる
といった症状が重なっていました。

一方で、同じように必要な潤いと余分な水分のバランスが崩れていても、
現れる症状は人によって違います。

別の60代女性では、
・喉の違和感
・何度も咳払いをする
・口が乾燥する
・アメをよくなめる
という状態が続いていました。

口は乾燥しているのに、舌を見ると白く厚い苔がある。

この方も、口の乾燥だけを見るのではなく、
胃腸や食事、水分の巡りまで含めて身体を整えていきました。

身体が変わるにつれて、
アメも自然となめなくてもよくなっていった症例です。

詳しくはこちらで紹介しています。
→喉の違和感・咳払いが続く後鼻漏|口の乾燥でアメをよくなめていた60代女性の改善例


■後鼻漏は「鼻」と「喉」のどちらが中心かも大切です
後鼻漏が長引いている場合は、
鼻から流れてくる粘液が多いのか、
それとも喉の粘膜の状態が整わず、
少量の粘液でも強く不快に感じているのか
を分けて考えることも大切です。

鼻水や粘液が多く、朝に痰が出る、頭が重いなど
「鼻タイプ」の特徴がある方は
こちらで詳しく解説しています。
→副鼻腔炎・鼻炎など「鼻タイプ」の後鼻漏が長引く背景

一方で、
喉の乾燥やヒリヒリ、張り付き、エヘン虫のような違和感が中心の場合は、
粘膜が回復しにくくなっている可能性があります。

慢性上咽頭炎がなかなか治らない方に見られる特徴については、
こちらの記事にまとめています。
→慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因


■まとめ|舌のピリピリだけを見ないことも大切です
舌のピリピリと後鼻漏、痰による喉の不快感。

一見すると、それぞれ別の症状に見えます。

しかし今回の70代女性では、身体全体を見ていくことで、
「必要なところには潤いが足りず、余分な水分は身体に残っている」
という状態が見えてきました。

舌だけを見る。
鼻だけを見る。
喉だけを見る。

それでは分からないこともあります。

いくつもの症状が重なっているときほど、
「なぜ、この症状が一緒に起きているのだろう?」
と身体全体から考えてみることが大切です。

「舌のピリピリがなかなか良くならない」
「後鼻漏や痰も一緒に続いている」
「自分の身体がどういう状態なのか分からない」
そのような方は、一度ご相談ください。

和ひのき薬局では、症状だけでなく、
食事や睡眠、胃腸の状態、水分の摂り方なども確認しながら、
今の身体に合った整え方を一緒に考えていきます。