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【鼻の奥の乾燥が治らない70代女性】薄皮がめくれる・だ液不足がある人の粘膜トラブル

【鼻の奥の乾燥が治らない70代女性】薄皮がめくれる・だ液不足がある人の粘膜トラブル

「鼻の奥が乾燥してヒリヒリする」
「何となく違和感が続いている」

このような漢方相談はありますが、
今回の方は少し特徴的でした。


■鼻の奥に乾燥感があり、薄皮がめくれる感じ
70代女性の方で、
4年ほど前から鼻の奥の乾燥に悩まれていました。

お話を伺うと、
・鼻の奥に乾燥感がある
・薄皮がめくれた感じがする
・だ液も少ない感じで、口の中も乾燥する(ドライマウスの状態)
という状態でした。

市販のステロイド軟膏を購入し、
自己判断で使いながらしのいでいたそうです。


■粘膜が回復できない状態だった
この方の状態を見ていくと、
・潤いが不足している
・粘膜の回復力が落ちている
という状態でした。

粘膜は本来、
潤いによって守られ、修復されています。

しかし潤いが不足すると、
表面が荒れやすくなり、

今回のように
「薄皮がめくれるような感覚」
につながることがあります。


■水分を摂っているのに乾燥する理由
今回の方は、
昼間にお茶などで水分はしっかり摂れていました。

それでも、
・鼻の乾燥
・口の乾燥(ドライマウス)
が続いていました。

潤いというと、
「水分をたくさん摂ればいい」と
考えている方はとても多いのですが、
実際にはそれほど単純ではありません。

体の潤いは、
・食事から作られ
・体内で巡り
・必要な場所に届けられる
ことで保たれています。

今回のケースでは、
潤いを作る力そのものが低下している状態
が考えられました。


■食事の見直しで潤いを作れる体へ
実際に食事内容を伺うと、
・葉野菜の比率が少ない(キャベツ・白菜など)
・間食でまんじゅうをよく食べている
といった状態がありました。

そこで、
・葉野菜の比率を増やす
・甘いもの
・油っこいもの
・もち米製品
を控えていただきました。

特に間食のまんじゅうは、
頻度を減らすようにお伝えしました。

店主の神谷が現場で感じているのは、
「水分は摂れているのに乾燥する」方は、
とても多いということです。

その多くが、
・潤いを作る力が弱っている
・食事内容が偏っている
という状態です。

そのため、
「どれだけ飲むか」ではなく、
潤いを作れる状態にあるかどうか
の方が、はるかに重要になります。


■体質としては「脾・肺の弱り」
この方の場合も、
・胃腸(脾)の弱り
・呼吸器(肺)の弱り
があり、
体の内側から
潤いを作る力が落ちていました。

そのため、
表面的に何かを補うだけでは
なかなか改善しない状態でした。


■さらに土台としての「腎」の弱り
年齢とともに潤いが低下するのは、
自然な変化の一つです。

漢方ではこれを、
「腎の弱り(腎虚・じんきょ)」と考えます。

実際に70代になると、
・潤いが減る
・回復力が落ちる
・粘膜が再生しにくくなる
といった変化が出てきます。

今回の方も、
年齢とともに回復力や潤いの土台が弱くなっている状態が見られました。

そのため今回は、
・潤いを補う
・作る力を整える(脾・肺)
に加えて、
回復する力そのものを支える(補腎)
という視点で整えていきました。


■漢方で「潤いを作り、巡らせ、回復する体」へ
このように、
・潤いを補う
・潤いを作る
・回復する力を支える
という3つの方向から整えていくことで、
体の内側から変化が出てきます。

約4か月後には、
・鼻の乾燥が軽減
・違和感がやわらいだ
・だ液が出るようになった
と変化を実感され、
ステロイド軟膏も使わなくてよくなりました。


■店主の神谷が現場で感じていること
乾燥のご相談で多いのが、
「水分はしっかり摂っているのに乾燥する」
という状態です。

ここで大事なのは、
「水分が足りない」のではなく
「体が潤いを使えていない」
という視点です。

実際には、
・潤いを作る力が弱っている
・巡らせる力が落ちている
・回復する力が低下している
こうした状態が重なっていることが多く、

その結果として
「入れても使えない状態」
になっています。


■まとめ
・鼻の乾燥
・口の乾燥(ドライマウス)
といった症状が続いている場合、

単なる水分不足ではなく、
「潤いを作れない・巡らせない・回復できない状態」
が背景にあることがあります。

今回のケースでも、
「水分は足りているのに乾燥する」状態から
「潤いを作り、巡らせ、回復できる体」に整えることで
変化が出てきました。

つまり大切なのは、
どれだけ水を飲むかではなく、
どれだけ潤いを整えられる体になっているか
という視点です。

年齢とともに潤いが低下するのは自然なことですが、
「年齢だから仕方ない」で終わるかどうかは別です。

漢方では、
・潤いを取り込む
・巡らせる
・回復する
という力を整えることで、
回復力・再生力そのものを引き上げていきます。

その結果、
今回のように長く続いていた乾燥でも、
・粘膜の状態が整い
・違和感が軽減し
・薬に頼らなくてよくなる
といった変化が起こることも少なくありません。

「乾燥しているだけ」と思っていた症状の中に、
体からのサインが隠れていることもあります。

もし、
・なかなか改善しない
・ずっと同じ状態が続いている
という場合は、
水分量ではなく「体の状態」を見直すタイミングかもしれません。

「乾燥しているのに、うるおいが増えない」
その違和感こそが、体からのサインです。


■和ひのき薬局の漢方相談
和ひのき薬局では、
症状だけでなく体質や生活背景も含めて
一緒に整えていきます。

「自分の場合はどうなんだろう?」と感じた方は、
必要なタイミングでご相談ください。


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