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スキンケアでアトピーかゆみ対策

スキンケアでアトピーかゆみ対策

寒い日が続いています。

空気の乾燥や暖房で皮膚の乾燥も進み
乾燥からかゆみが起こりやすい時季ですね。

西洋医学では、アトピー性皮膚炎のかゆみに対して
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬が
処方されている場合が多いです。

自分も病院に受診していた時は
アレジオン・ニポラジンなど服用しておりました。

しかし、実際には、アレルギーに起因しての
痒みを除き、薬の効果を感じにくいと思います。

ダニやほこりなどのアレルゲンには
注意する必要はありますが、
他に気を付ける点があると言えます。

多くの場合、皮膚の「バリア力の低下」が
かゆみの理由であって、
これはアレルギーのせいではありません。

人により、紫外線・汗・お風呂・気温差などが
痒みを起こす刺激・引き金になっています。

これらの刺激に対して過敏になっていることが
問題です。

急性段階の皮膚の炎症が治まったら、
慢性段階の皮膚のバリア力強化を行って
それらの刺激に対して反応しない状態まで
整えていくことが目標になります。

森の木が火事になったら、火を消し(急性段階)
ダメになった木を抜いたら、
若木を植えて新たに木を育てて(慢性段階)
森を再生させる様な感じに近いかもしれません。


皮膚は垢となって必ず剥れていくので
根気よく口にするのモノに注意して
強い皮膚を新たに作るつもりで
根気よくこの段階に取り組む必要があります。

アトピーの病歴の長さ(炎症の程度やこれまでの損傷の程度)
ステロイドをどれ位使用してきたのかにより
あと、体力の違い(年齢)によって
回復の速さは違ってきます。

なお、若い方ほど、炎症の軽い方ほど、
ステロイドの使用が短い方ほど
回復は早い様に感じます。


もともと正常な皮膚と違ってバリア力が
落ちていますので、慢性段階では
内臓から皮膚を強化していきますが
このとき同時に外用が重要になります。

ローションやクリームを入浴後にしっかり塗って
スキンケアすることで、先ほどの刺激に対して
過剰に反応しにくくなります。

その利点は、かゆみが起こりにくい状態にしておくことで
掻いてしまうことによるダメージを防ぐことができます。

強く引っ掻いて皮膚を掻き壊して血が出る状態になれば
ダメージは相当です。

今の時季は特に乾燥の刺激は増しやすいので
しっかりとスキンケアして
皮膚の保湿を十分に行って下さい。

スキンケアは個人の状態により同じではありませんので
個別にアドバイスをもらって自分に必要なスキンケアを
行って下さいね。