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アトピー患部の状態(急性段階と慢性段階)

アトピー患部の状態(急性段階と慢性段階)

アトピーの状態を、急性と慢性に分けていますが、
実際にはどのような状態の違いがあるかと言うと・・・・

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急性とは、赤み(紅斑)・
ブツブツ(丘疹)・ジュクジュク(滲出)
皮むけ・かさぶた(痂皮)などが
見られる場合です。

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慢性とは、皮膚が赤く硬い・病変部はザラザラ・
ゴワゴワ(苔癬化)・皮ぬけ(鱗屑)などが
見られる場合です。

また激しい痒みを伴うブツブツが表れ、掻き壊しが多いです。

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上記の様に急性と慢性の皮膚を分けて考えております。

この時、慢性の皮膚があって、急性が出ている場合には
急性の治療を先に優先して行っていきます。




では次に、皮膚の状態について
どのように判断するかですが・・・・・

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赤みがあれば、「熱(炎症)」があると判断します。

漢方薬は、一例として清営顆粒等を使用します。

赤味にも程度があり、ピンク色ならば表面の熱で
真っ赤であれば、身体の深くにまで熱があると判断しますが
治し方は、当然違います。

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赤くてジュクジュがあれば、
熱の他に「湿(余分な水分)」があると判断します。

漢方薬は、一例として瀉火利湿顆粒等を使用します。

表面はカサカサでも、引っ掻いたら汁が出る場合には
湿があると判断します。

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カサカサの場合には、「血虚(栄養の不足)」と判断します。
皮膚への血が不足していて、潤い不足と判断します。

漢方薬は、一例として婦宝当帰膠等を使用します。

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ゴワゴワの場合には、「瘀血(血の滞り)」と判断します。

末端の血液の流れに問題があると判断します。

漢方薬は、一例として冠元顆粒等を使用します。

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ここまで相当大まかに書きましたが、
皮膚症状の他に、全身状態からの体質判断を行い、
漢方薬を選んでいきますので、
必ず専門家に相談して服用して下さいね。