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かゆみの質の変化

かゆみの質の変化

最近は、気温の上昇と湿気が高くなり
アトピーが悪化して、相談に来る方が
多くなっています。

多くの場合、皮膚に余分なゴミとして
湿熱・血熱・熱毒があり、
グジュグジュ・赤味・汁などが
引っ掻いた傷の部分に多く見られます。

そういう時には、すぐに痂皮(かさぶた)に
なりにくくて、いつも筋肉は緊張気味で
力が無意識に入っています。

広範囲でアトピーがこの状態だと
かなり気の消耗がある方もいらっしゃいますね。

夜も寝むれないと自律神経失調のようになり
一日のリズムもおかしくなってしまいます。


漢方と養生とスキンケアを行って
まずは、皮膚から余分なゴミが減ってくると
赤味と汁が減少し、フケの様な皮膚が多く剥がれて
痂皮が早くできる様になっていきます。

これまでは皮膚の下から湧き上る感じだった
かゆみが、だんだんと楽になり、
次第に乾燥による影響が大きい
かゆみに変わっていきます。

ここまでの変化にかかる時間には
個人差がありますが、概ね急性症状が治まると
皮膚が乾燥した様に感じて
フケのように剥がれていきます。

次に痂皮(かさぶた)も出来てくるので
無意識に引っ掻いてしまうと
痂皮が剥がれて、傷の痛みの様な
かゆみも出やすくなります。

皮膚は正常ではないので、
かゆみや痛みの様な感覚があると思いますが、
漢方と養生とスキンケアを行っていくと
皮膚の状態は改善していきます。

新たな赤味・汁がなくなり、
痂皮が落ちついてくると
ようやく皮膚のかゆみは
以前よりかなり落ちついてきます。

この辺りまでが、
急性症状と考えて良い様に思います。

区切りはしっかりありませんが、
一先ず皮膚が落ちついたら
次は、皮膚のバリア力を強化する段階に
入っていきます。


この過程の変化で、皮膚のかゆみは
初期の頃の皮膚の下から湧いてくるような
強烈なかゆみは減って、ゴワゴワ・ガサガサ
から起こる表面的なかゆみになっていきます。

引っ掻いても傷になりにくくて
痂皮(かさぶた)が広範囲にできない様にも
なっているはずです。


以上のように、アトピーのかゆみと言っても
状態によって変化していきます。

その都度、適切な対応が必要になるので
アトピーでお困りの方は、しっかりとした
専門家に相談して下さい。

特にアトピーの漢方治療は、簡単ではありません。

18歳以上でアトピー歴が長い人になると
かなり複雑になっていきます。

当日予約なしでのアトピーの相談は
受けられない場合がありますので、
当店に相談したい時には
必ずご予約をお願いします。