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副鼻腔炎の手術後、風邪をきっかけに3年続いた後鼻漏|70代女性の漢方相談例
「鼻水がのどへ流れる」
「いつも痰が絡んで、のどがすっきりしない」
「長く話していると咳が出てしまう」
こうした症状が長く続くと、
人と話す時間にも気を使ってしまいます。
今回は、副鼻腔炎の手術歴があり、
その翌年に引いた風邪をきっかけに、
後鼻漏(こうびろう)が3年間続いていた
70代女性の相談例をご紹介します。
この方の相談では、
鼻や喉の症状に加えて、
胃腸の状態や毎日の食事にも目を向けました。
■3年間続く後鼻漏と、白く粘る痰
この方は、ご相談の4年前に副鼻腔炎の手術を受けていました。
その翌年、風邪を引いたあとから後鼻漏が出るようになり、
次のような症状が続いていたそうです。
・鼻水がのどへ流れる
・のどに違和感がある
・いつも痰が絡む
・長く話していると咳が出る
痰は白色で粘りがあり、朝には口から出したくなるとのことでした。
ご本人のお話では、
病院で追加の治療にはつながらず、
症状を抱えたまま過ごしていたそうです。
そんな時、
たまたま和ひのき薬局のチラシを見て、
ご来店くださいました。
なお、手術歴はありますが、
今回のお話だけで、手術とその後の症状の因果関係を
判断することはできません。
相談では、今どのような症状があり、
身体がどういう状態にあるのかを確認していきました。
■胃腸に目を向けた理由
鼻や喉以外のことを伺うと、気になる点がありました。
・空腹感がない
・便通が良くない
・食後に眠くなる
さらに、食事内容を確認すると、
葉野菜やタンパク質が不足していました。
これらのサインだけで後鼻漏の原因を決めることはできません。
ただ、
この方を漢方的に見立てるうえでは、
胃腸の働きを考える大切な手がかりになりました。
中医学では、胃腸を中心とした消化吸収の働きを「脾(ひ)」と呼びます。
脾には、食べたものから身体に必要な栄養を取り込み、
水分を運ぶ働きがあると考えます。
その働きが弱ると、余分な水分が停滞し、
痰や身体の重さなどにつながることがあります。
この方についても、白く粘る痰に加え、
空腹感や便通、食後の様子を合わせて考え、
胃腸の働きと水分の巡りを整えることが必要だと判断しました。
鼻や喉の相談で、なぜ空腹感や便通、食後の様子まで確認するのか。
胃腸と、身体に必要な栄養や潤いとの関係を、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
→ 慢性上咽頭炎・後鼻漏で胃腸を見る理由|気血と潤いを作る土台
■ご飯と味噌汁を基本に、食事を整える
食養生では、ご飯と味噌汁を基本に、
食事全体のバランスを見直すことをお伝えしました。
この方への目安としてお話ししたのは、
穀類:タンパク質:温野菜&海藻=1:1:3
という割合です。
厳密に毎食計量するというよりも、
不足していたものに気づき、
食事の組み合わせを考えるための目安です。
ご飯と味噌汁だけで済ませるのではなく、
タンパク質のおかずや、温かく調理した野菜、海藻も取り入れる。
そのように、毎日の食事から身体を支えることを一緒に考えました。
食養生は、何か一つの食品を食べれば
後鼻漏が良くなる、というものではありません。
その方の食べ方と身体の状態を照らし合わせ、
続けられる形に整えていくことを大切にしています。
毎日の食事で何に気をつけ、
どのようにバランスを整えるか。
食べ物の選び方や食養生の考え方は、こちらの記事にまとめています。
→ 慢性上咽頭炎・後鼻漏と食事|食べ物の注意点と整え方
■漢方は、胃腸と水分の巡りを考えて
漢方は、二つの方向から考えました。
一つは、胃腸の働きを支えながら、
鼻や喉など首から上に停滞していると見立てた
余分な水分をさばくこと。
もう一つは、
身体を温め、血の巡りを整えることです。
同じ後鼻漏でも、
鼻水や痰の性質、食欲、便通、冷えなどによって、
考える漢方は変わります。
今回は、この方の身体全体の状態に合わせて、
2種類の漢方をおすすめしました。
■2週間後、友人も気づいた咳払いの変化
2週間後、予約日に経過を伺うと、
「症状が全部なくなって、とても調子が良い」
と報告してくださいました。
鼻水がのどへ流れる感じや、
のどの違和感、痰の絡み、長く話す時の咳についても、
気にならなくなったとのことでした。
さらに、ご友人から、
「いつもエヘンとのどを鳴らしていたのが、なくなったね」
と言われたそうです。
ご本人が楽になったと感じるだけでなく、
周囲の方も気づく変化があったことが印象に残っています。
漢方の服用と食事の見直しを同時に行っているため、
どちらがどの程度影響したかを分けることはできませんが、
良い変化をご本人と確認できました。
■その後も、良い状態を保つために
症状が落ち着いてからも、
胃腸の働きや巡りを整えることを考え、
しばらく服用を続けていただきました。
その後のご相談でも調子が良く、
後鼻漏の再発はないとのことでした。
身体を温めて巡りを整える目的で選んだ漢方を気に入られ、
その後も元気のために続けていただいています。
この方の場合、服用を続けながら良い状態を保っている経過です。
目指したいのは、症状が落ち着いたあとも、
余分な水分をため込みにくく、
身体が無理なく処理できる状態を保つこと。
そのために、日々の食事や身体の調子にも
引き続き目を向けていただきました。
■鼻や喉の相談でも、食事や便通を伺います
後鼻漏の相談なのに、
空腹感や便通、毎日の食事について聞かれると、
不思議に感じるかもしれません。
私が知りたいのは、症状に加えて、
その症状が続いている方の身体が、
今どういう状態なのかということです。
今回の方では、胃腸のサインと食事の偏りが、
見立ての大切な手がかりになりました。
ただし、
すべての後鼻漏が胃腸から起こるわけではなく、
鼻や副鼻腔などの状態に応じた耳鼻科での確認も大切です。
和ひのき薬局では、これまでの治療経過も伺いながら、
鼻や喉の症状、胃腸の働き、食生活などを合わせて、
その方に必要な整え方を考えています。
■後鼻漏が長く続いている方へ
鼻水がのどへ流れる、痰が絡む、咳払いが続く。
そんな不快感を、仕方がないと我慢していませんか。
和ひのき薬局では、その方に合う漢方と養生をご提案し、
取り組んだあとの変化も一緒に確認しながら、
調子の良い状態を保てる身体づくりをサポートします。
漢方相談は予約制です。初回は約60分かけてお話を伺います。
ご予約・お問い合わせは、お電話または公式LINEからお願いいたします。
※本記事は個人の相談例です。
漢方の適応や症状の変化、改善までの期間には個人差があります。
「いつも痰が絡んで、のどがすっきりしない」
「長く話していると咳が出てしまう」
こうした症状が長く続くと、
人と話す時間にも気を使ってしまいます。
今回は、副鼻腔炎の手術歴があり、
その翌年に引いた風邪をきっかけに、
後鼻漏(こうびろう)が3年間続いていた
70代女性の相談例をご紹介します。
この方の相談では、
鼻や喉の症状に加えて、
胃腸の状態や毎日の食事にも目を向けました。
■3年間続く後鼻漏と、白く粘る痰
この方は、ご相談の4年前に副鼻腔炎の手術を受けていました。
その翌年、風邪を引いたあとから後鼻漏が出るようになり、
次のような症状が続いていたそうです。
・鼻水がのどへ流れる
・のどに違和感がある
・いつも痰が絡む
・長く話していると咳が出る
痰は白色で粘りがあり、朝には口から出したくなるとのことでした。
ご本人のお話では、
病院で追加の治療にはつながらず、
症状を抱えたまま過ごしていたそうです。
そんな時、
たまたま和ひのき薬局のチラシを見て、
ご来店くださいました。
なお、手術歴はありますが、
今回のお話だけで、手術とその後の症状の因果関係を
判断することはできません。
相談では、今どのような症状があり、
身体がどういう状態にあるのかを確認していきました。
■胃腸に目を向けた理由
鼻や喉以外のことを伺うと、気になる点がありました。
・空腹感がない
・便通が良くない
・食後に眠くなる
さらに、食事内容を確認すると、
葉野菜やタンパク質が不足していました。
これらのサインだけで後鼻漏の原因を決めることはできません。
ただ、
この方を漢方的に見立てるうえでは、
胃腸の働きを考える大切な手がかりになりました。
中医学では、胃腸を中心とした消化吸収の働きを「脾(ひ)」と呼びます。
脾には、食べたものから身体に必要な栄養を取り込み、
水分を運ぶ働きがあると考えます。
その働きが弱ると、余分な水分が停滞し、
痰や身体の重さなどにつながることがあります。
この方についても、白く粘る痰に加え、
空腹感や便通、食後の様子を合わせて考え、
胃腸の働きと水分の巡りを整えることが必要だと判断しました。
鼻や喉の相談で、なぜ空腹感や便通、食後の様子まで確認するのか。
胃腸と、身体に必要な栄養や潤いとの関係を、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
→ 慢性上咽頭炎・後鼻漏で胃腸を見る理由|気血と潤いを作る土台
■ご飯と味噌汁を基本に、食事を整える
食養生では、ご飯と味噌汁を基本に、
食事全体のバランスを見直すことをお伝えしました。
この方への目安としてお話ししたのは、
穀類:タンパク質:温野菜&海藻=1:1:3
という割合です。
厳密に毎食計量するというよりも、
不足していたものに気づき、
食事の組み合わせを考えるための目安です。
ご飯と味噌汁だけで済ませるのではなく、
タンパク質のおかずや、温かく調理した野菜、海藻も取り入れる。
そのように、毎日の食事から身体を支えることを一緒に考えました。
食養生は、何か一つの食品を食べれば
後鼻漏が良くなる、というものではありません。
その方の食べ方と身体の状態を照らし合わせ、
続けられる形に整えていくことを大切にしています。
毎日の食事で何に気をつけ、
どのようにバランスを整えるか。
食べ物の選び方や食養生の考え方は、こちらの記事にまとめています。
→ 慢性上咽頭炎・後鼻漏と食事|食べ物の注意点と整え方
■漢方は、胃腸と水分の巡りを考えて
漢方は、二つの方向から考えました。
一つは、胃腸の働きを支えながら、
鼻や喉など首から上に停滞していると見立てた
余分な水分をさばくこと。
もう一つは、
身体を温め、血の巡りを整えることです。
同じ後鼻漏でも、
鼻水や痰の性質、食欲、便通、冷えなどによって、
考える漢方は変わります。
今回は、この方の身体全体の状態に合わせて、
2種類の漢方をおすすめしました。
■2週間後、友人も気づいた咳払いの変化
2週間後、予約日に経過を伺うと、
「症状が全部なくなって、とても調子が良い」
と報告してくださいました。
鼻水がのどへ流れる感じや、
のどの違和感、痰の絡み、長く話す時の咳についても、
気にならなくなったとのことでした。
さらに、ご友人から、
「いつもエヘンとのどを鳴らしていたのが、なくなったね」
と言われたそうです。
ご本人が楽になったと感じるだけでなく、
周囲の方も気づく変化があったことが印象に残っています。
漢方の服用と食事の見直しを同時に行っているため、
どちらがどの程度影響したかを分けることはできませんが、
良い変化をご本人と確認できました。
■その後も、良い状態を保つために
症状が落ち着いてからも、
胃腸の働きや巡りを整えることを考え、
しばらく服用を続けていただきました。
その後のご相談でも調子が良く、
後鼻漏の再発はないとのことでした。
身体を温めて巡りを整える目的で選んだ漢方を気に入られ、
その後も元気のために続けていただいています。
この方の場合、服用を続けながら良い状態を保っている経過です。
目指したいのは、症状が落ち着いたあとも、
余分な水分をため込みにくく、
身体が無理なく処理できる状態を保つこと。
そのために、日々の食事や身体の調子にも
引き続き目を向けていただきました。
■鼻や喉の相談でも、食事や便通を伺います
後鼻漏の相談なのに、
空腹感や便通、毎日の食事について聞かれると、
不思議に感じるかもしれません。
私が知りたいのは、症状に加えて、
その症状が続いている方の身体が、
今どういう状態なのかということです。
今回の方では、胃腸のサインと食事の偏りが、
見立ての大切な手がかりになりました。
ただし、
すべての後鼻漏が胃腸から起こるわけではなく、
鼻や副鼻腔などの状態に応じた耳鼻科での確認も大切です。
和ひのき薬局では、これまでの治療経過も伺いながら、
鼻や喉の症状、胃腸の働き、食生活などを合わせて、
その方に必要な整え方を考えています。
■後鼻漏が長く続いている方へ
鼻水がのどへ流れる、痰が絡む、咳払いが続く。
そんな不快感を、仕方がないと我慢していませんか。
和ひのき薬局では、その方に合う漢方と養生をご提案し、
取り組んだあとの変化も一緒に確認しながら、
調子の良い状態を保てる身体づくりをサポートします。
漢方相談は予約制です。初回は約60分かけてお話を伺います。
ご予約・お問い合わせは、お電話または公式LINEからお願いいたします。
※本記事は個人の相談例です。
漢方の適応や症状の変化、改善までの期間には個人差があります。




