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慢性上咽頭炎で喉がイガイガして扁桃腺炎を繰り返し、一年中マスクが必要だった方の事例

慢性上咽頭炎で喉がイガイガして扁桃腺炎を繰り返し、一年中マスクが必要だった方の事例

慢性上咽頭炎で喉がイガイガして扁桃腺炎を繰り返し、一年中マスクが必要だった方の事例
「喉が痛く、イガイガして、マスクを外すのがつらい」
慢性上咽頭炎と後鼻漏でご相談に来られた30代女性の症例です。

相談前は一年中マスクが必要でした。

喉の不調だけでなく、身体がしんどくて家事ができないことにも
困っておられました。

漢方を始めて2年以上が経ち、最近はマスクなしでも過ごせています。

ただし、後鼻漏が完全になくなったわけではありません。

どのような順番で変化してきたのか、
食事と生活をどう見直してきたのかをご紹介します。


■相談前|喉の痛み、乾燥、繰り返す扁桃腺炎
当時いちばんつらかったのは、喉の痛みでした。

喉の乾燥と後鼻漏があり、扁桃腺炎も繰り返していました。

耳鼻科を3~4件受診し、bスポットも受けていましたが、
なかなか改善しませんでした。

喉がイガイガしてつらくなりやすく、一年中マスクが必要。

身体もしんどく、料理を作る余裕がない状態でした。

そのために喉だけでなく、身体を動かす元気や、
粘膜を整えていく力も見ていく必要があると考えました。

慢性上咽頭炎が長引く背景には、
炎症が続くことだけでなく、
潤いや回復力の不足が関係することもあります。

この方についても、
粘膜が回復するための力を身体全体から見ていきました。

その考え方はこちらで詳しくお伝えしています。
→慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因


■最初に変わったのは、料理を作れるようになったこと
漢方は、気血の巡りを良くするものと、
粘膜の状態を整えるものを続けています。

漢方を始めてからは、bスポットは受けていません。

服用後、まず身体のしんどさが改善し、
料理を作る余裕が出てきました。

そこで、葉野菜を食卓に増やすためにお勧めしていた、
具だくさんのみそ汁も作れるようになりました。

食事全体は和食を基本にし、
胃腸への負担も考えながら整えていきました。

中医学では、食べたものから身体を動かす気血を作り、
粘膜を潤す力も養うと考えます。

この方は、食事の偏りや胃腸への負担によって、
元気や潤いを十分に作りにくくなっているのではないかと考えました。

喉がすぐに良くなったわけではありません。

でも、料理を作れる元気が出たことは、
その後の養生を続ける土台になりました。


■3か月後|喉のヒリヒリがほとんどなくなり、後鼻漏は「100→80」へ
漢方を始めて約3か月後、喉の不快感は相談前の半分ほどになりました。

ヒリヒリする感じはほとんどなくなっています。

一方で、後鼻漏はまだ残っていました。

ご本人が感じる程度を相談前の「100」とすると、
この頃は「80」くらいです。

喉のヒリヒリと後鼻漏は、同じ速さでは変わりませんでした。

それぞれを分けて確認しながら、経過を見ていきました。


■半年後|後鼻漏は残るが、不快ではなくなった
半年ほど経つ頃には、喉のヒリヒリは全くありませんでした。

後鼻漏は相談前を100とすると40くらい。

ただ、ご本人は後鼻漏があっても、
以前のような不快さは感じなくなっていました。

「気にならない」と「後鼻漏がなくなった」は同じではありません。

長く続いている症状には、ある程度慣れてしまうこともあります。

苦にならず過ごせるようになったのは大きな変化ですが、
後鼻漏そのものは残っていました。


■楽になると、つい間食したくなる
食事では、甘いものや油脂の多い間食をなるべく控え、
葉野菜を取り入れた和食を基本にするようお伝えしてきました。

喉がつらい時には、間食を控えられます。

でも、楽になるとつい食べたくなる。

そして調子が悪くなると、また控える。

この方にも、そうした繰り返しがありました。

間食は楽しみであり、ストレス発散にもなっています。

私は「絶対に食べてはいけない」とはお伝えしていません。

食べた後に喉や後鼻漏がどうなるかを観察し、
ご本人がひどくならない加減を知っていくことを大切にしています。

この方は間食やファストフードが手がかりになりましたが、
後鼻漏と食事の関係は人によって違います。

普段の食事で見直したい食べ物については、こちらにまとめています。
→後鼻漏が悪化する食べ物5選|食事で悪化する人の共通点と整え方


■悪化した時は、その前の生活を振り返る
定期的な相談では、調子が悪くなった時に、
その前の生活を一緒に振り返ります。

睡眠はどうだったか。何を食べていたか。

食事が続けて偏っていなかったか。

そうして、ご本人も
「ファストフードを食べると調子を崩しやすい」
と気づかれました。

この方に増やしていただきたい葉野菜が少なく、
油の多いものや肉類に偏った食事が続くと、
胃腸への負担も気になります。

ただ、ファストフードを一度食べたら必ず悪化する
という意味ではありません。

時々食べた後の身体の反応をご本人が確かめ、
自分には続けて食べないほうがよさそうだと分かってきたことが大切です。


■現在|後鼻漏は「100→20」ほど。マスクなしでも過ごせる
食事をなるべく整えながら、
現在の後鼻漏は相談前を100とすると20くらいで推移しています。

完全にゼロではありませんが、ご本人は苦にしていません。

現在は扁桃腺炎も出ておらず、
最近は一年中必要だったマスクなしでも過ごせるようになりました。

一方で、つらさが減ると食事への意識も緩みやすくなります。

だからこそ定期的にお話を伺い、喉の状態だけでなく、
食事や睡眠、日々の元気も一緒に確かめています。

症状が出にくいバランスへ身体を整えるには、時間がかかります。

2年以上、変化を信じて根気よく続けてくださっていることを、
ありがたく思っています。

これからも、残っている後鼻漏や生活の中での身体の反応を見ながら、
調子を崩しにくい状態を目指して伴走していきたいです。


■慢性上咽頭炎・後鼻漏の漢方相談について
喉の痛みや後鼻漏が続き、治療を受けてもなかなか楽にならない方へ。

和ひのき薬局では、喉の症状だけでなく、
身体の元気、食事、睡眠、これまでの治療経過も伺いながら、
今の状態に合う整え方を一緒に考えています。

漢方相談は予約制です。
ご希望の方は、公式LINEまたはお電話からご予約ください。


■あわせて読みたい
「喉のヒリヒリはなくなったのに、後鼻漏は残っている」。
そんなふうに症状ごとに変化が違う背景を、
炎症・潤い・回復力の視点から解説しています。
→慢性上咽頭炎が治らない理由|粘膜が回復できない3つの要因

間食やファストフード以外にも、
後鼻漏が気になる時に見直したい食べ物があります。
普段の食事を振り返りたい方はこちらをご覧ください。
→後鼻漏が悪化する食べ物5選|食事で悪化する人の共通点と整え方