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【症例】長引く後鼻漏・鼻炎・鼻詰まりの原因は体質と習慣〜漢方で考える本当の整え方〜

【症例】長引く後鼻漏・鼻炎・鼻詰まりの原因は体質と習慣〜漢方で考える本当の整え方〜

【症例】長引く後鼻漏・鼻炎・鼻詰まりの原因は体質と習慣〜漢方で考える本当の整え方〜
鼻水や鼻づまりが長引くと、
「鼻炎ですね」と言われることが多いと思います。

薬を使えば一時的に楽になるけれど、
やめるとまた戻ってしまう。

そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか。

実際に相談に来られる方の中にも、
・毎年同じ時期に繰り返す
・何年も良くならず続いている
・鼻は通っているのに、のどに違和感がある
といった悩みを抱えている方が少なくありません。

こうした症状が長引く背景には、
「体質と日々の習慣の積み重ね」
が関係していることが多いです。

今回は、鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏(こうびろう)を
漢方の視点から考えてみたいと思います。

 

鼻炎・副鼻腔炎はなぜ起こるのか
鼻炎とは、
鼻の粘膜に炎症が起き、腫れてむくみが生じている状態です。

もともと鼻の粘膜からは、
1日約1.5Lもの粘液が分泌されています。

そこに炎症による浸出液が加わることで、
粘液量が増え、鼻水として外に出てきます。

さらに炎症が広がると副鼻腔炎となり、
・初めはサラサラしていた鼻水が
・次第にドロドロと粘りを持ち
・場合によっては膿のようになる
といった変化が起こります。

この状態が続くと、
・頭痛、頭重感
・めまい、目の疲れ
・後鼻漏
・耳の詰まりや痛み
・咳ぜんそく
など、さまざまな不調へとつながっていきます。

 

西洋医学で改善しきれない理由
耳鼻科での治療によって
炎症を抑えることはとても大切です。

ただし、
「薬をやめるとまた戻る」
「毎年同じように繰り返す」
という方が多いのも事実です。

これは、
『症状を抑えても、体の中の状態は変わっていない』
からです。

つまり、
「炎症を繰り返す体質が残っている状態」
です。

鼻汁の状態は体からのサイン
漢方では、鼻水の状態も大切なヒントになります。

●サラサラで透明
→冷えが強い状態
→下を向くとストンと落ちる

●黄色・緑色・粘る
→熱がこもっている状態
→出にくく、詰まりやすい

●白くて粘る・クリーム状
→余分な水分(湿)が多い状態
→重だるさ、天気で悪化

また後鼻漏の場合は、
鼻は通っているのに
奥にずっと何かある感じがする
という特徴があります。

 

長引く人に共通する「体質×習慣」
同じ鼻炎でもすぐ良くなる人と何年も続く人がいるのはなぜか。

それは、
体の中で「作られ続けている状態」があるかどうか
です。

これまで多くのご相談を受ける中で特に多いのは
・胃腸が弱く、水分が溜まりやすい
・冷えによって排出力が落ちている
・気の巡りが悪く、滞っている
といった状態です。

 

■ 症例:長年続いた鼻づまりと後鼻漏が改善したケース
60代女性の方で、
20代から鼻の不調が続いている方が来られました。

左の鼻が詰まりやすく、
春と秋に花粉症があり、
特に春(3月〜梅雨前)は毎年つらく、
耳鼻科に通うのが当たり前の状態でした。

風邪を引くと鼻の奥に違和感が残り、
ここ2年は副鼻腔炎になりやすく、
後鼻漏も気になるようになっていました。

主な症状は
・左の鼻づまり
・のどのイガイガ
・のどの違和感
・咳払い(エヘン虫)

「鼻をかんでも出ないのに奥にある感じ」
が続いていました。

 

■ なぜ長年治らなかったのか
体の状態を見ていくと、
・低体温(35度台)
・便通が3〜7日に1回
・小便が1日10回以上
・肩こりが強い
という特徴がありました。

これは
・体を温める力が弱く
・水分を処理する力も弱い状態
です。

そのため
余分な水分(湿)が体に溜まり
鼻やのどに症状として現れていた
と考えられます。

■ 実は良かれと思って続けていた習慣
さらに生活をうかがうと、
・コーヒー1日3回
・お茶マグカップ3回
・甘いものも一緒に摂る
という習慣がありました。

ご本人は
「水分はしっかり摂った方がいい」
と思って続けていましたが、

実際には
体が処理しきれない水分が増え
さらに胃腸が冷えてしまうことで
『余分な水分(湿)を作り続けている状態』
になっていました。

■ 整えたこと
この方には
・水分代謝を整える漢方
・気血を巡らせて体を温める漢方
を使いながら、

・水分の摂り方を見直す
・体を冷やす習慣を少しずつ整える
形で進めていきました。

■ 体の変化
比較的早い段階から
・鼻汁の粘りが減る
・色が白から透明に近づく
・朝の後鼻漏の量が減る
・のどのイガイガ、咳払いが減る
といった変化が見られました。

特に
「出せなかったものが出せるようになった」
という変化は、
体が本来の働きを取り戻してきたサインです。

2〜3ヶ月後には症状も軽くなり、
日常生活が楽になったと喜ばれました。

症状は「結果」である
この方のように、
鼻やのどの症状だけを見ていても
改善しないケースは少なくありません。

症状はあくまで結果であり、
・体の中で何が起きているのか
・なぜそれが続いているのか
を考えて整えることが大切です。

まとめ
鼻の症状は軽く見られがちですが、
体のバランスの乱れを教えてくれるサイン
でもあります。

・なぜ繰り返すのか
・なぜ長引くのか
・どうしたら再発しないのか

ここまで含めて考えることが大切です。

長引く後鼻漏や鼻の不調でお困りの方は、
体質と日々の習慣を見直すこと
から始めてみてください。

もし、
・長年同じ症状を繰り返している
・薬をやめるとまた戻ってしまう
・自分に合った整え方を知りたい

そう感じている方は、
一度ご自身の体質や生活を見直してみることが大切です。

当店では、お一人お一人の状態に合わせて
体質と習慣の両方から整えるご相談を行っています。

体はちゃんとサインを出しています。

その声に気づき、整えていくことが改善への第一歩です。