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・後鼻漏が食後に悪化― 胃腸との関係と食事・漢方による改善法 ―
「食べた後に、急に喉に痰が落ちてくるような感じがしてつらい」
「朝はマシなのに、昼食後から後鼻漏が気になり始める」
「食事の後に喉の奥がネバネバして、ずっと不快が続く」
そんな“食後に悪化する後鼻漏”にお悩みの方が、
和ひのき薬局には多くご相談に来られます。
このような場合、「食べたもの」そのものだけでなく
「食べ方」や「胃腸の状態」が関係しているケースが多く
漢方では「脾(ひ)」という消化機能のバランスに
着目して対応していきます。
食後に悪化する後鼻漏──「脾」の弱りと痰の関係
漢方では、消化吸収を担う“脾”が弱ることで
体内に「湿(余分な水分)」や「痰」がたまりやすくなる
と考えます。
食後に後鼻漏が悪化する方は、
・食事量が多い
・消化に負担のかかる食事内容(脂っこい・甘い・冷たい・パンや麺などの小麦製品)
・食事の間隔が短い(空腹感がないまま食べてしまう)
といった共通点を持つことが多く
結果的に“処理しきれなかった食べ物”が
「痰」となって体内にたまり
喉へと流れ落ちてくる状態が続いてしまうのです。
こうした場合の基本方針は【健脾化痰】
胃腸(脾)を強化しつつ、たまった痰湿を取り除く――
それが「健脾化痰」の考え方です。
薬を使う場合も、体質に合った漢方薬で
「胃腸を立て直しながら痰を減らす」ことを目指しますが、
それだけでは不十分なことも多く、
必ず食事の見直しをセットで行うことが必要です。
食後悪化タイプにおすすめの“食養生”
「後鼻漏が食後にひどくなる」タイプの方に
まず試していただきたいのが以下のような食養生です。
◎1週間でよいので、本気で試してみてください:
・1食抜く(胃腸を休ませる)時間を作る
・パンや麺類をやめ、米中心の和食にする
・「お腹が空いてから食べる」習慣をつける
・しっかり噛んで、食事時間を長めにとる
・食事の量を「これまでより少なめ」にする
胃腸の処理能力を上回る食べ方を続けていては、
どんなに良い漢方を使っても効果は上がりません。
たとえ1週間でも、しっかりと食べ方を見直すだけで
「痰が減ってきた」「寝る時に喉が楽になった」
と感じる方は少なくありません。
実際の相談事例
● 事例①:40代女性/会社員
「昼食後に後鼻漏が悪化し、午後の会議がつらい」とご相談。
パン・麺中心の昼食を和定食に切り替え、1日1回は空腹時間を確保。
漢方薬(健脾化痰系)と合わせて1週間で変化を実感。
「あれ以来ずっと調子が良くて」と継続来店中。
● 事例②:50代男性/自営業
「食べた後だけ喉に痰が降りてきて、咳も出る」と来局。
間食の多さと食事量に課題あり。
おにぎり・果物・甘い飲料を見直して1日2食+漢方へ切り替え。
初回1週間の食養生で咳と痰が激減し、その後は補脾中心の養生で再発防止へ。
習慣の積み重ねが「今の不調」をつくっている
「今までの食習慣が、今の体の状態をつくっている」
そう気づけたときから、体質改善は始まります。
和ひのき薬局では、薬に頼りすぎるのではなく、
生活の見直しと漢方の力を合わせることで、
「再発しない体」を一緒に目指すことを大切にしています。
最後に:慢性症状は“生活改善を楽しむ”とうまくいく
「食後に悪化する後鼻漏」は、生活習慣と深くつながっています。
無理のある我慢ではなく、
「ちょっと面白そう」「試してみたい」
と思える工夫をしながら、
生活を整えていくことが、
改善への近道です。
どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に、健やかな日々を取り戻していきましょう。
あわせてお読みください
・後鼻漏と食養生について
・後鼻漏・上咽頭炎が治らない理由
・季節ごとの後鼻漏の悪化理由
「朝はマシなのに、昼食後から後鼻漏が気になり始める」
「食事の後に喉の奥がネバネバして、ずっと不快が続く」
そんな“食後に悪化する後鼻漏”にお悩みの方が、
和ひのき薬局には多くご相談に来られます。
このような場合、「食べたもの」そのものだけでなく
「食べ方」や「胃腸の状態」が関係しているケースが多く
漢方では「脾(ひ)」という消化機能のバランスに
着目して対応していきます。
食後に悪化する後鼻漏──「脾」の弱りと痰の関係
漢方では、消化吸収を担う“脾”が弱ることで
体内に「湿(余分な水分)」や「痰」がたまりやすくなる
と考えます。
食後に後鼻漏が悪化する方は、
・食事量が多い
・消化に負担のかかる食事内容(脂っこい・甘い・冷たい・パンや麺などの小麦製品)
・食事の間隔が短い(空腹感がないまま食べてしまう)
といった共通点を持つことが多く
結果的に“処理しきれなかった食べ物”が
「痰」となって体内にたまり
喉へと流れ落ちてくる状態が続いてしまうのです。
こうした場合の基本方針は【健脾化痰】
胃腸(脾)を強化しつつ、たまった痰湿を取り除く――
それが「健脾化痰」の考え方です。
薬を使う場合も、体質に合った漢方薬で
「胃腸を立て直しながら痰を減らす」ことを目指しますが、
それだけでは不十分なことも多く、
必ず食事の見直しをセットで行うことが必要です。
食後悪化タイプにおすすめの“食養生”
「後鼻漏が食後にひどくなる」タイプの方に
まず試していただきたいのが以下のような食養生です。
◎1週間でよいので、本気で試してみてください:
・1食抜く(胃腸を休ませる)時間を作る
・パンや麺類をやめ、米中心の和食にする
・「お腹が空いてから食べる」習慣をつける
・しっかり噛んで、食事時間を長めにとる
・食事の量を「これまでより少なめ」にする
胃腸の処理能力を上回る食べ方を続けていては、
どんなに良い漢方を使っても効果は上がりません。
たとえ1週間でも、しっかりと食べ方を見直すだけで
「痰が減ってきた」「寝る時に喉が楽になった」
と感じる方は少なくありません。
実際の相談事例
● 事例①:40代女性/会社員
「昼食後に後鼻漏が悪化し、午後の会議がつらい」とご相談。
パン・麺中心の昼食を和定食に切り替え、1日1回は空腹時間を確保。
漢方薬(健脾化痰系)と合わせて1週間で変化を実感。
「あれ以来ずっと調子が良くて」と継続来店中。
● 事例②:50代男性/自営業
「食べた後だけ喉に痰が降りてきて、咳も出る」と来局。
間食の多さと食事量に課題あり。
おにぎり・果物・甘い飲料を見直して1日2食+漢方へ切り替え。
初回1週間の食養生で咳と痰が激減し、その後は補脾中心の養生で再発防止へ。
習慣の積み重ねが「今の不調」をつくっている
「今までの食習慣が、今の体の状態をつくっている」
そう気づけたときから、体質改善は始まります。
和ひのき薬局では、薬に頼りすぎるのではなく、
生活の見直しと漢方の力を合わせることで、
「再発しない体」を一緒に目指すことを大切にしています。
最後に:慢性症状は“生活改善を楽しむ”とうまくいく
「食後に悪化する後鼻漏」は、生活習慣と深くつながっています。
無理のある我慢ではなく、
「ちょっと面白そう」「試してみたい」
と思える工夫をしながら、
生活を整えていくことが、
改善への近道です。
どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に、健やかな日々を取り戻していきましょう。
あわせてお読みください
・後鼻漏と食養生について
・後鼻漏・上咽頭炎が治らない理由
・季節ごとの後鼻漏の悪化理由